『有兽焉』――『Fabulous Beasts』
ジャンル:
おすすめ度:中国語初心者 ★★★☆☆
中国語上級者 ★★★★★★★★
靴下猫腰子氏の漫画が原作の作品。
第一期全12話(2023/06/23)完結済み。第二期全12話(2023/09/15)完結済み。
もっふもふな神獣
最初にあらすじをご紹介。
科学技術の発達により、威風凛々たる神獣たちの日々はかつてのようにはいかなくなっている。
上古神獣、貔貅の
命じられて下界に降りた神獣の
その日から、性格も種族も様々な神獣たちによる人間界での平穏(?)な日常が始まる……。
もふもふ好きさん必見なアニメ。中国の神獣、特に『山海経』に登場する神獣に興味があるという方にもおすすめ!
ゆるふわな雰囲気なのに、かなり原典に忠実で楽しく中国神話について学べる。
ここで個人的な推しポイントをご紹介。
推しポイント①:もふもふ好きには刺さること間違いなし!中国の神獣がわちゃわちゃもふもふします。
本作のタイトル、「有兽焉」とは中国最古の地理書と言われる『山海経』によく出てくるフレーズ。
つまり本作は『山海経』に登場する神獣・妖怪を題材にしたアニメである。
『山海経』に出てくる神獣はどちらかというとカッコいい、怖いという印象がある(諸説あり)が、本作はデフォルメ化されていてかなりかわいいフォルムになっている。
おまけにもふもふしてる。
原典では四凶とされている妖怪まで、とにかくいろんな神獣がもふもふしているので原典を読んだことがある方はギャップに驚くことも。
中国神話好き&もふもふ好きさんに推したいアニメ!
推しポイント②:推しもきっと見つかる!種族も性格も違う神獣たちの日常がおもしろい。
以前に紹介した『非人哉』は人形・獣型・神仏問わず様々な形態の神話生物の日常が取り上げられていたのに対し、こちらは獣オンリー。
おまけに擬人化ではなく、全キャラクターが獣形態で出演しているのでケモナーさんに受けそう。
それにしても獣形態でも人間社会にうまく適応しているのすごい。時代の流れは神獣をも変えるのですな……。
登場する神獣は招財辟邪の神獣
どれもとても有名な神獣なので「あ! 名前見たことある!!」なキャラクターがいるかも。
相変わらず五分程度でさくっと見ることができるので、すきま時間に見るのもおすすめ。
推しポイント③:中国の妖怪系日常アニメといえばあの制作会社!超豪華な制作陣と出張キャラ(笑)
ずばりあれです。『非人哉』の制作会社と同じところが制作したアニメです。
作画やストーリー構成などもどこか『非人哉』味を感じる。
このふたつの作品はどちらも中国の神話に基づいている作品なので、よくコラボしているところが見られる。
『非人哉』にゲスト出演(しかも擬人化……!?)する神獣もいたり。
『非人哉』好きさんは見て損はない!
あの妖怪、実は『有兽焉』からのゲスト出演キャラだったかも(笑)
ここでちょっとだけ小ネタをご紹介。
……と思ったけど、調べてみても紹介できるほどの小ネタがなかったので今回はカットします。
あ、原典の『山海経』もぜひあわせて一緒に読んでみてください。
最近の中国アニメはしょっちゅう神話要素を取り入れたがるので、中国アニメへの理解度が高まるかも?
中国の神獣によるゆるふわ(?)日常系ファンタジー、ぜひおすすめしたい一作です!
(記:2023/09/18)
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