歴史研究家

 官房長官は

「それでは指名された芹沢先生、お願いします。」

 と、歴史研究家の芹沢先生に意見を求めた。


 歴史研究家の芹沢先生は立ち上がった

「出現場所の崎浜県丘村滝頭地区には古くから伝わる伝説が有ります。」

「『滝頭』の字で表す通り、この場所には竜が住んでいて巨大生物が出現した山は正に竜の頭があったと言う伝説がありました。」


「山の頂上には直径2メートル、深さ3メートルの穴が開いていて、竜の鼻と言われてました。」

「不思議な事にコノ穴に入った動物や人は直ぐに命を失ってしまうのです。」

「ロープや梯子で降りても、穴の底に着いた途端に倒れて死んでしまいます。」


「村人達はコレを恐れ、竜を神の使いとして『破羅陀巍山神バラダギサンジン』と名付け小さな祠を建てて祭り、毎年春に五穀豊穣を祈り生贄を穴の中に捧げ、翌日に穴の中に火を点けて死体を燃やして煙を天上の神への贈り物としていました。」

「恐らく穴の底が巨大生物がエネルギーを吸収出来るギリギリの10メートルの範囲で、毎年の生贄によって何とか生命を維持出来ていたのではないかと思います。」


「なを、歴史研究家として巨大生物の名前は破羅陀巍山神に因んで『バラダン』又は『バラギン』としたいと思います。」




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