弐の三

 数年ぶりのベッドでは二時間程しか眠れなかった。

お腹がいっぱいになったのはいつぶりだろう。

朝起きて「おはよう。」と聞いたのは何年ぶりだろう。

 少し寝不足のツヴァイにアインツは優しく微笑んだ。

「おはよう。ツヴァイ。」

久々に聞いた挨拶にツヴァイは何も答える事はできなかった。

そんな朝がツヴァイの七歳の誕生日だった。

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