ネタバレあらすじ2 『ニコニコのニコ』~『Dive into NARAKU』まで

 最新話でオッとなったが、長々と読む気が起きない方のために、約10万字ごとに区切ったネタバレあらすじです。当然ですがネタバレなので、ご注意ください。

 また、この前に10話までのあらすじもあるので、あわせてご覧ください。

 以下はあくまでも大雑把なストーリーであり、細かい伏線などは書いていないことを了承ください。






ニコニコのニコ

 カイとリィラ、そして四十七部隊の面々は合流できたものの、ファイマンの圧倒的な強さに絶望感を抱いていた。その現実から逃避させてくれるように、PG社員による救難信号が近くから発信されていると知り、真っ先に助けに行くリィラとそれに着いて行くカイ。しかしカイの無限Ppを狙う悪人の罠でカイが捕まりかけるが、なぜか悪漢と共にいたT.A.S.の所長、ニコに助けられる。混乱に乗じてちょうどいい足を得るためだけに悪人を利用するだけ利用して射殺した彼女に全員が戦々恐々としながらも、用意されたガジェットの廃棄車に乗って帰還する。


握る手

 カイはこの世界の多くを知るニコと話をする。この世界がカイが呼ぶところの地獄であることは間違いないが、悪人の魂が食われるのではなく、現世で死んだ者の魂は全て引き込まれて食品として加工されるのだと分かり、カイはまたも絶望させられる。その後、ニコが一人きりになったところで、ファイマン側に寝返っていた三十二部隊がやってきて、ニコへ取引の情報を知らせる。一方でカイとリィラたちは大佐へのカイ回収作戦報告に付き合うが、そこでファイマンのグレートライフルから放たれた弾が他国の領空に侵入し、国際問題になっていると知らされる。


ディスカッションにメンテナンスに

 報告を終え、ニコ博士がファイマンとは何者なのかを語り始める。カイの身体の持ち主であるジェイクに無限にPpを使えるガジェットを埋め込んだχ計画とはT.A.S.の最終兵器計画であり、無敵の兵士であるファイマンを生み出したφ計画とは正規軍の最終兵器計画であるという。そして、正規軍はファイマンをボスとするテロ組織とグルであり、ファイマンは正規軍への、正規軍は世界への面子のためにカイを襲っていると判明する。その後リィラは四十七部隊員のクレイと共に、隊員の整備室へ。隊員顔負けの知識でマシンガンをメンテナンスし、クレイを圧倒する。ついでにクレイを巻き込んで、徹底的な整備をするのだった。


John Doe(前)

 ニコはカイの、異世界転生という状態に興味があった。頭で考えて手足を動かせるが、なぜジェイクの記憶を思い出せないのか。そこで記憶を思い出す薬かジェイクの全てを忘れる薬を摂取する実験をカイへ提案する。彼は使わせてもらっているジェイクの記憶を捨て置くべきでないと思い出す方を飲むと、ジェイクの暗い過去を思い出し、カイの人格が変わってしまう。生前の趣味であったドライブをして気を紛らわせるが、いまの自分はカイと呼ぶべきか、ジェイクと呼ぶべきか、それの答えが出ないまま悩み続ける。そのうちに、無意識にジェイクの妻エリスと娘レインのいるマンションにたどり着いてしまうのだった。


John Doe(後)

 愛するふたりを前に、ジェイクとして振る舞おうとするが失敗。いたたまれず一度は逃げるが、娘のオモチャを手に持ったまま出てしまったので引き返す。だが、ジェイクが借金していた悪徳金融の者が押し入っていた。エリスが死に、残ったレインを守るために立ち上がる。男二人を殺し、自分はカイでもジェイクでもない名無しの男ジョン・ドゥだと自認し、レインを連れてニコの車で走りかつてジェイクが育った孤児院にレインを預けて、罪悪感と共に去っていった。そうして、苦しみもない誰かになれるならばと、ニコから忘れ薬をもらって飲む。その結果ジェイクとジョンの記憶のみが消え、男はカイに戻ることができたのであった。


Claudia

 無事に帰ったカイと、メンテ終わりのリィラが合流したとき、同じく出ていた大佐が戻ってきて総員での集会を開く。T.A.S.と正規軍が正式に敵対したと知らせがある。隊員たちが家族を避難させようとする間に、ニコはカイとリィラを連れて地下の戦闘訓練場へ、彼らに訓練をするように命じ、自分は食事に出かける。その相手は、クロウディア。ファイマンのボスであり、ニコの姉であった。意味のない情報の交換を申し出て何度もニコと会おうとする彼女の愛に、ニコは困惑しながらも付き合い続けるのだった。


撒かれた時限爆弾

 正規軍の息がかかったテロリスト、前哨帯に家族を人質に取られないため、絶縁していない隊員たちは家族を回収していく。その中でオークラーが、子どもとしてのリィラを心配してクレイに相談する。その帰り、ニコに似た女を目撃するが、無視した。一方でカイは『認知を向上させて時間をスローに感じさせる』バッファガジェットに慣れようと四苦八苦していた。が、戻って来たニコの調整によって快適に使えるようになる。そのついでに、ガジェットの供給にハッキングして、カイの無限のPpを機械の外から使えるようにする名もないガジェットを埋め込まれるが、その真意は不明だった。そんな不審な動きを続けるニコは、隊員たちが家族を連れて帰って来たのを迎え、万が一に備えて孤児院に置いてきたレインも回収してあるのを見届け、他の者へ埋め込んだ疑念が爆発する前に計画を進めねばと決意を新たにするのだった。


車上の死闘

 クロウディアがファイマンに、カイ殺害の命令を下す。今までは何かしらのために必要であったのが不要になったと言う。前哨帯が駅を襲撃したという知らせを受け、リィラはドローンによって、カイは現地に向かって相対する。オークラーからマシンガンを預かり、ハッキングして弾数を無限にしたカイは、ファイマンと正面から戦う。ドローン隊の助けもあってファイマンを追い詰め、首の骨を折る。確実に死ぬほどのダメージを与えたが、それでもファイマンは死に切らず、油断していたカイに一撃を食らわせた。


Dive into NARAKU

 渾身の一撃を耐えたファイマンに、リィラもカイも絶望に包まれていた。列車は山近くのカーブに差し掛かるが、戦いの中で運転手を失い、そのまま山の縦穴式居住区へと落ちていく。カイはその状況を有利と、ファイマンに空中戦を挑む。激しい戦いの末、ファイマンを落下死させる状況にまで追い詰めたが、カイはファイマンの境遇に居たたまれず、彼を助ける。するとファイマンも、彼らに遅れて振って来た列車からカイを助ける。カイは説得できると踏んだが、ファイマンは取り合おうとせず、カイを生かしたままどこかへ消えていくのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る