その灰の一振りで、花を咲かせましょう

桜庭灰慈は『花咲かじいさん』の末裔で灰を花に変える能力を持つ『花咲師』という伝統的な職業を受け継いでいます。
葬儀の遺骨から出た灰を、花に変え死者の思いを遺族に伝える。桜庭くんは尊敬する祖父から受け継いだこの職を誇りに思っています。
誇りを持って仕事していく中、花咲師の力を見世物にしようとする良くない人とも遭遇します。
桜庭くんの優しさ故に苦しんだりもしますが、彼の周囲にいる人物も優しいのです。

彼は祖父のような誇れる花咲師になり、遺族や死者に思いの花を届けていけるのか。
花咲かじいさんのように、とても優しいお話です。紙になった文庫本で読んでみたいと思いました。
そんな優しい方法で死者を弔うお話を読んでみてはいかがでしょうか。

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