14話 わたしを許さない人(後編)
シンシンと
第五から第九
ジャンプ
こうして、
ここは、一年半
リンゴーン。リンゴーン。
しばらくして、ガチャッと
「ごめんください。
わたしは……室田さん、
今のわたしは
「うん、使えないし。もう、使わないほうが
「
一年半前の
「
<お
あっ、
……
水際准将が玄関ドアを
「
「
国家の非常事態に、
室田さんもどうぞ、お入りください」
「
お
「
だが。
「ごめんなさい」
「諦めなかったのに、
「御前は上手く出来ないが、
私は逃げて、この
さあ、お
室田さん、
「ごめんなさい」
「だから、何故御前は謝る?」
「お
「室田さん。この子には
この
室田さんは水際准将の
「室田さん。自分で、
上手く言えないと
「そもそも。
何故、ここへ来て
『一条 白黒有栖』と名乗らなかった?」
水際准将はまだ
でも、話すのはわたしのことだけ。
水際准将とわたしの
「わたしには、
孤児状態のわたしには、
水際准将、わたしの親になってください。
これはわたしの
サインしてください」
「
……一条 北天夫妻は亡くなったのか?」
「はい、本物の書類です。
いない親の安否など、説明のしようがありません」
水際准将はその
「たとえ、この
公文書がただの
私は御前の親になれるし、親であり続けるぞ」
「お
「……ごめんなさい」
「水際准将、
もう、
あまりにも、
室田さんはサインが必要な
「何故、急ぐ?」
水際准将は
「わたしが
親も今までの名前も
「親は子の名前を
さあ、さあ。
お
あっ、室田さんが促したけれど、
「
「
ほがらかな
「これだから、
「『
室田さんも
この人に「隕石」なんて、
わたしがうつむいて、
ビックリして、キョロキョロしてしまう。
目の前には、一枚の
[命名 水際 淡白山脈]
「みずぎわ たんぱくさんみゃく?」
でも、
「水際 淡白山脈と
[
一年半前も、わたしが読めなかった空軍の文書に読み仮名を
「命名は読めます!もう、小学校五年生ですよ。
……これ、お
「
御前のために考えた」
そう言われて、
どうして、
「わたしだけの名前?
……はしゃいで、ごめんなさい」
「ヘアドライヤーを使いなさい」
「いきなり、
「
「そうですね。
三時間
あっ、父になったばかりの父を
「空軍の機密を、軍を辞めた人間どもの前で、ベラベラ
しまった!
でも、
「傷病退役軍人も
室田さんは
室田さんと
でも、わたしは
父と一緒に、玄関前で室田さんを
「室田さん。娘を
「いいえ、装甲車のついでですからお気になさらず」
室田さんは父がサインし終わった書類を大事に
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