エジプト(国)その1

 前回、


「いつ読んでもいいものをと思っていたけど今回だけ日にち固定でワールドカップのことを書かせてほしい」


 と書きましたが、ごめんなさい、嘘でした!


 今日も、どうしてもどうしても、今日限定で書きたいことができました。


 本日は2022年11月26日です。

 今日からちょうど100年前の1922年11月26日、世紀の大発見がありました。


「ツタンカーメンの王墓の発見」


 ほら、すごい日でしょ!

 ということで書きます!


 私は古代文明というものが大好きで、小学校の時は学校の図書室でそういう本を片っ端から読んでいました。それで好きになった一つが古代エジプトです。


 そして実際にエジプトにも行ってきました。

 人生で2回目の海外旅行、ツアーに参加してですが、一人で行きました。

 周囲にエジプト行きたいなんて人がいなかったもので。


「2回目の海外旅行でエジプトなんて珍しい」


 と言われたのは、ツアーの方たちです。


 みなさんもう何冊もパスポートを持っていて、


「他に行くところがないからそろそろエジプトにでも行こうか」


 というような人ばっかりだったからです。


 私はそんなにたくさん海外旅行に行けるとも思わなかったし、


「どうせ限られた回数しか行けないなら行きたいところに行く、エジプトだ!!」


 と、思い切って行ってきました。


 素晴らしかったです!


 と言いたいんですが、素晴らしいだけではなかったです。

 まず最初に、向かい風が強すぎて、いきなり中東のとある国に緊急着陸!

 ちょうどハイジャックなどでよくそのあたりの空港の名前を耳にすることが多い地区、英語だけで機内放送されてもよく分からなくて、何があったのかと思いました。

 思ったより燃料を使いすぎたから、と給油のための寄り道でしたが、本当に何があったのかと怖かったです。


 その結果、予定よりかなり遅く、もう深夜近くになってエジプトに到着。

 もうへろへろでホテルの部屋に入りました。


 そして、ここでもちょっと面白いエピソードが。


 どういう部屋割りか分からなかったんですが、大抵が2人組か3人組で1部屋、他にはその部屋しか空いてなかったんでしょうか、なぜか1人参加の私の部屋が見事な、


「スイートルーム」


 だったんです。


 部屋の調度も見事で、寝室、居間、それからキッチンまでついているような部屋。


「なんでこんな部屋に」

 

 びっくりはしましたが、写真をいっぱい撮ったりして、楽しませていただきました。

 

 翌朝、


「部屋にウエルカムチョコがあったのがおいしかったですね」


 と言ったら、他の人の部屋にはなかったんだそうで、びっくりされて羨ましがられました。


 そして夜についたので、朝になってびっくりしたのがピラミッドです。


 ホテルの部屋の窓から、


「どーん!」


 もう見えてる。


 何しろ大きいです、ピラミッド。

 大きすぎて邪魔なぐらい大きい。

 カイロの街のどこからでも見える。


 私が想像していたのは、ホテルなどを出発してどんどんバスが進んでいき、砂漠を進んで行った先にだんだんと、


「ああっ、ピラミッドが見えてきた!」

 

 と、感激する、というものでしたが、いや、そんなものじゃないです、見えまくってます。


 実際に現場に行ってみたら、そりゃもう大きかったです。想像してた何倍も大きく感じます。


 そして中はものすごく蒸し暑いです。有名な「大回廊」はものすごく急で、腰を半分まで折り曲げないと登れないし、やっとたどり着いた「玄室」はとにかく不快指数どのぐらいだ、な感じ。

 

「ここがピラミッドの内部!」

 

 じーんと感激する、というのとはちょっとばかり違いましたが、それでも、本当にここがあの、と思うと、暑いし疲れてるしぐったりしながらもやっぱりなんとも言えない感慨がありました。


 それからエジプトと言ったらピラミッドと並んでやはりツタンカーメンです。

 王家の谷の王墓とカイロ博物館のツタンカーメンコーナー、これはもう予想通り、思っていた通りの感激でした。


 昨年、大きな博物館に全部移動されていますが、私が行った時にはまだ前の博物館、こう言ってはなんなんですが、ツタンカーメンコーナーとミイラ室以外は、


「え、そんな展示の仕方で大丈夫?」


 と、思うような雑な展示の仕方でした。


「これが世界最古の水鳥の絵です」


 と、説明された絵を彫った大きな石にも、窓からがんがん日があたってるし。


「これは、イギリスにたくさん持ち帰られて保存してもらっててよかったんじゃないだろうか」


 そう思うぐらい、おおらか、と言ったらいいんでしょうね、そういう博物館でしたよ。


 そしてツタンカーメンコーナー、そこは有名な「黄金の玉座」「黄金のベッド」「黄金の仮面」など、テレビなどでよく見る物がずらりと並んで、やはり盛況! みんな目的は一緒ですね。


 そしてその中で、あまり有名ではないですが、見てみたいと思っていたものを初めて見ることができました。


「黄金の指サック」


 ミイラは乾燥しています。それで指先や鼻など、尖ったり細い部分が折れてしまいやすいんです。そのためにそういったもので保護されていると本で読んでいたもので、ツタンカーメンコーナーで初めて実物を目にして、大興奮しました! さすがにツタンカーメンの副葬品は全部きれいに残っているだけのことはあります。思わず同じツアーの方たちにも「これがそうなんです」って説明してしまいましたし。


 他にも「ハトシェプストの葬祭殿」「カルナック神殿」など、有名どころは一通り見て回れて、とても充実したエジプトの旅でした。


 今の人生の間にもう一度、どうしても行きたい場所、それがエジプトです。

 今は治安や流行病はやりやまいの関係でなかなか行けそうにないですが、時間とお金が工面できたら、絶対にもう一度行きたい!

 遠いし、行くのも高いし、叶うかどうかは分かりませんが、絶対行くぞ! の気構えだけは失わずにいたいと思っています。

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