四神



太陰たいいん

身長168㎝/玄武/水


肩までの長さの黒髪と、穏やかな青い瞳。

二十代前半くらいにしかみえない、色白で端正な顔立ち。

白い衣の上に肩までの長さの黒い衣を纏い、赤い腰帯を巻いている。

両耳には黒い小さな石。


碧水へきすいの地を守護する玄武。

玄冥げんめい山の玄武洞に身を置いている。

玄帝げんてい堂に祀られている宝玉は黒色。


神子みこに対する口調と、他の者に対する口調が解りやすいくらい違う。

玄帝げんてい堂があるのになぜかそこには身を置かず、霊山の普通の人間がいけないような洞穴の奥深くに引きこもっている。


狼煙ろうえんには太陰たいいん兄さんと呼ばれている。

性格は淡泊だが、気は遣える。面倒事が嫌い。なるべく人とは関わりたくないらしいが、神子みこに対しては違う模様。


少陰しょういん老陽ろうようのような、賑やかしい者は苦手。



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少陰しょういん

身長137㎝/白虎/地


十歳くらいの幼女の姿。

灰色の大きな瞳。肩の辺りで切り揃えられた真っ白な髪の中に、左右ひと房だけ黒い髪が混じっている。

頭の天辺には白いふさふさの猫のような耳。

指先が見えないくらいの袖の長い白装束を纏っている。


玉兎ぎょくとの地を守護する白虎。

都の竹林の中に整えられた大道の先に建てられている、白帝はくてい堂に身を置いている。

祀られている宝玉は白色。


神子みこが好きすぎるため、自分たちの神子みこを奪った?華守はなもりに対して、かなり敵対心を持っている。

人間が好きなので、時々お節介を焼く時がある。

堂を綺麗にしてくれる姮娥こうがの宗主の次女に対して、いつも感謝しているようで、彼女の憂いを晴らしたいと思っている。

時に黒い模様が入った白い虎の姿になる。


老陽ろうように対しては、思い出すだけで破壊衝動が込み上げてくるらしい。



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老陽ろうよう

身長190㎝/朱雀/火


二十代後半くらいの色白で妖艶な顔立ち。

背中の真ん中から先の部分だけ明るい朱色をした、腰までの細く長い黒髪を、白い髪紐で緩く結んでいる。朱色の瞳。

右耳だけに白と赤の羽根飾りを付けている。

裾の長い白い衣の上に、金の糸で鳳凰が悠々と羽ばたいている模様が描かれた、臙脂色の羽織を纏っている。帯は黒色。


光焔こうえんの地を守護する朱雀。

都が建っている地のずっと下に造られた炎帝えんてい堂に身を置いている。

祀られている宝玉は赤色。


神子みこは自分のものだと思っており、距離感がおかしいことになっている。黙っていれば妖艶な雰囲気を纏った色男だが、しゃべると台無しになる。陽気で賑やかしい。本人曰く、常に神子みこに触っていたい衝動があるらしく、姿が視界に入れば抱きついたり、肩を抱いたり、頬に口付けをしたりと迷惑な四神。


無口で面白くない少陽しょうようや、根暗な太陰たいいんが苦手。



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少陽しょうよう

身長170㎝/青龍/雷


十代後半くらいの少年のような姿。

青みがかった緑色の瞳。

色白で秀麗な顔立ちだが、冷淡そうな雰囲気を纏っている。

白い衣の上に袖のない明るい灰色がかった青みのある緑色の衣を纏っている。青い帯紐を左側に垂らしている。


金華きんかの地を守護する青龍。

一番高い楼閣の天辺に建てられた蒼帝そうてい堂に身を置いている。

祀られている宝玉は青色。


無口で愛想が悪い。神子みこにだけは心を開いているようで、不器用な優しさを垣間見せる。老陽ろうようを生理的に嫌っている。太陰たいいんとは気が合うのか、一緒にいて会話がなくても平気らしい。



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