彩雲華胥 ー人物語ー

玉兎 姮娥の一族

朎明（りょうめい）

16歳／身長167㎝／十月生／現宗主の次女

髪／薄茶色・・・左右のひと房をそれぞれ編み込んでいて、後ろで残りの髪の毛と一緒にひとつに纏めており、紫色の小さな花がふたつ付いた簪で飾っている。

瞳／灰色・・・月のように冴え冴えとした瞳。

容姿・・・右目の下に小さな黒子（ほくろ）。秀麗だがどこか冷淡そうな顔立ち。紺青色の上衣下裳。藍色の広袖の羽織。両耳に小さな銀の輪の耳飾り。薄桃色の紅。琥珀の玉飾りを首に下げている。

人物詳細・・・朎朧（れいろう）な雰囲気を纏った、物静かな少女。見た目から冷淡そうと思われがちだが、小さいものと可愛いものをなによりも愛している。表情があまり変わらないが、可愛いものを見た時だけはどこか嬉しそうに見える。

数日前に失踪した妹を捜している。長女に対しては何も言えず、口ごもってしまうか、諦めて従うかの二択になる。

次期宗主候補と言われるくらい実力があり、弓の腕は五大一族の中で一番と称されている。一度に三本の矢を射ることができ、すべて命中させられる。

怪異の原因を密かに探っていたところ、さらに失踪事件が相次いで起こり、竜虎（りゅうこ）たちと共に行動することになる。

虫が大の苦手。

霊弓／朧月（ろうげつ）　上下にうねりのある銀の弓。矢は霊気で作られ、色は金色。

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蘭明（らんめい）

18歳／身長163㎝／八月生／現宗主の長女

髪／薄茶色・・・真っすぐに揃えられた前髪。頭の上にお団子を左右に作り、青い小さな花が三つほど付いた飾りを付けている。残った癖のある髪の毛は背中に垂らしている。

瞳／灰色・・・大きな愛らしい瞳。長い睫毛。

容姿・・・おっとりとした雰囲気を纏う少女。大きな瞳はいつも優し気だが、どこか虚ろなところがある。姮娥の一族の中では背が低い方。実年齢よりも若く見え、朎明（りょうめい）と並ぶと逆に年下見える。

紺藍の胸元が開いている上衣に、裾に白い糸で紋様が描かれた下裳。藍色の領巾（ひれ）を肩に掛けている。白と紫の花びらが付いた蘭の小さな耳飾り。

人物詳細・・・おっとりとしており、話し方もゆっくり。惚けたような口調。人形を集めるのが趣味。無明（むみょう）が奉納舞を舞った際、心を奪われる。

霊力を宝具に込めて、味方の補助役に回ることが多い。自らも攻撃が可能だが、敵を香りで惑わせ、敵同士で戦わせることの方が多い。

宗主と朎明（りょうめい）のある会話を聞いてしまい、疑心暗鬼になっている。本来は妹想いで面倒見の良い姉。宗主との確執がある。

宝具／蠱惑香（こわくこう）、無限香、夢幻香

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椿明（ちゅんめい）

12歳／身長150㎝／五月生／現宗主の三女

髪／薄茶色・・・癖のある肩までの髪の毛。右のひと房だけ三つ編みにしている。

瞳／灰色・・・人形のように綺麗で、大きな瞳。

容姿・・・明るく元気な少女。いつも満面の笑顔。感情が顔に出やすい。口調はハキハキしており、顔は可愛いのにまるで男の子のようだとよく言われる。紺青色の上衣下裳。藍色の広袖の羽織。椿の耳飾りを付けている。

人物詳細・・・好奇心が旺盛で、活発。修行中でまだ術士にはなっていない。槍術が得意で、よく長い棒をふりまわして遊んでいたりする。声が大きく、明るい少女。朎明（りょうめい）が大好きで、よくついて回っている。

母である宗主が病に倒れ、その数日後に行方知らずになっている。

霊槍 ／残月　三日月のような形の刃。刃と黒い柄の境目に銀の装飾が付いている

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薊明（けいめい）

36歳／身長170㎝／六月生／現宗主

髪／薄茶色・・・長い髪の毛を頭の天辺で大きなお団子にしている。お団子をぐるりと一周するように三つ編みにしてあり、そこに銀の装飾が付いた簪をふたつ斜めにさしている。

瞳／灰色・・・冷たそうな切れ長の瞳。

容姿・・・迫力美人で、全体的に冷たい雰囲気を纏っている。女性にしては低めの声だが、刺々しさがある。紺青色の上衣下裳。藍色の広袖の羽織。胸元に瑠璃色の玉が付いた首飾り。薊（あざみ）の耳飾りをしている。

人物詳細・・・精神的にも実力的にも強い女性の印象。多くを語らないせいで、蘭明（らんめい）に誤解をされている。本当は娘たちを大切に想っているが、宗主であることと母であることを混同しないように自制している。

率先して怪異を鎮めており、都を守るために現れた病鬼と戦っていたが、自らも病に倒れてしまう。

霊剣／湖月　薄く透明な硝子のような刃を持つ剣。光の反射によっては七色に輝く。

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