第8話 あたたかなてのひら・前編

 連休が明けて三日経つというのに、まだ生徒たちの呆けは抜けていない。連休の課題を自宅に忘れるやつもいれば、今日の日程の教科書を忘れるやつもいる。また、委員会の仕事を忘れて先生に叱られているやつもいた。まぁそれは俺なんだがな。


「五組の保健委員代表者はアナタでしたよね? 自覚してください、もう中学生ではないんですよ? そういえばアナタ、いつも他の委員会の人に仕事を任せている子?」


 よりによって、ねちっこいと噂のタヌキセンセーに捕まってしまった。ちなみに本名は狸塚まみづかという。

 彼女は現代文を担当する国語科教員で、生徒の弱みを握ってはひたすら説教するのが好きな悪趣味ババアだ。

 なんとか適当に謝ってこの場を潜り抜けようとするが、いつまで経っても俺を解放する兆しはない。……俺の昼休み潰す気だな、まだ弁当も食べていないのに。


 こうなったら強行突破しかない。


 俺はそう決断して行動に移した。視線は動かさずセンセーの方を見たまま右手を背に回し、彼女の癖である深い溜息のタイミングを図る。

 息継ぎの次の瞬間、癖の溜息を吐いた。


「――エスパイア」

「何? アナタ私の話を聞いて――――」


 途端に俺の背後から大きな破壊音が響く。ほぼ同時に生徒たちの甲高い悲鳴も聞こえた。


「誰か先生を呼んで! ガラスの破片が!」

「蛍光灯が割れたみたい」

「え、なんで? 急に?」


 近くの生徒が騒ぎ始め、野次馬をどんどん呼び込む。狸センセーも驚いて俺の後方に声を掛けていた。


 見知らぬ女子高生がセンセーに助けを求めたところで俺はお暇する。思ったより蛍光灯の破片が飛び散ったようで、騒ぎも幸い大きくなってくれたみたいだ。


 昼食をとるのに教室へ戻ろうとしたが、視界に馴染みのある影が入り込んだ。彼女は弁当のバッグを提げて、独り自分の席に向かっていた。周りはうるさくはしゃぎ、彼女は居心地悪そうに顔を俯かせる。


 俺は迷いなく彼女の名を呼んだ。


 一部の輩はこちらに視線を寄越したが気にも留めなかった。一方、彼女はぱっと顔を上げてこちらを見る。普段通りその顔は無表情だ。


「どうかした?」


 彼女――泉は駆け足で俺の元へ来てくれた。ショートヘアの髪を揺らし、きょとんとしたような様子で尋ねてくる。


「お前いつも独りで昼メシ食ってんの?」

「うん、まぁ」


 それが何か、と問い返してきそうな表情に気を利かせることにした。

 常日頃から泉は一人で過ごしており、群れることを好まない人のようだ。原因は多分、彼女自身が醸し出している近寄りがたいオーラであろう。


「俺も今からメシだから一緒にどうだ?」


 目をあからさまに大きくし、戸惑うように視線を泳がせた。それでも泉の表情は変わらない。


「それは嬉しいけど、いいの? こう関わるのだって最初は……」

「昼メシくらい良いじゃねーか。それに教室にはほとんど人がいないから、目撃者もそんなにいないだろ」


 大体のクラスメイトは各々の部室か、外、他の教室に移動している。そのため教室にはほとんどの人がいないのだ。


 彼女が危惧しているのは、最初の約束のことだろう。周りから勘違いされたくないから、あくまで赤の他人で過ごそうという約束。それは周りの人がいなければ良いので、こうして泉のことを誘っているのだ。

 でも彼女が嫌がるなら勿論、強要はしないのだが――


「泉に会いたい奴がいるんだけど、それでもだめ?」


 そう言うと、彼女は小さく首を傾げさせる。逡巡するような仕草をしたのち、泉は頷いてくれた。


 隣の教室に足を向けるとすぐ、俺の机の正面で踏ん反り返って座るが視界に映る。彼はこちらに気が付くと、快活な笑みを浮かべて自身の弁当を掲げて見せた。


「こんにちは、君が泉さんだね」


 青緑色のフレームの眼鏡を押し上げる彼は、俺の後ろに隠れるようにしていた泉に声を掛ける。彼女はひょこっと顔を覗かせ反応を示した。彼女の小動物のような行動に思わず俺は口元を覆う。


 だ め だ 可 愛 い


「どうかしたの千田くん」


 彼女の声掛けに意識を引き戻す。咄嗟に「なんでも」と返し、三人揃って席に着いた。


「初めまして、オレは林田 進はやしだ しん。咲薇とは小学生来の友人だよ」

「四組の泉 聡乃いずみ ときのです」

「やだなぁ敬語はよしてくれよ」


 シンは持ち前のフレンドリーさで彼女の心を和ませてくれた。よく笑ってよく話す、一緒にいて楽しいやつだ。


「ところで魔女狩りからの被害は? 大丈夫そう?」


 弁当をつまみながら心配そうにシンは彼女に尋ねた。すると案の定、泉は驚いて彼のことを凝視する。


「え、林田くんも魔女なの?」

「まさか! オレは正真正銘ただの人間。君たちについては少し教えてもらったくらいで、二人の刻印も悪魔も見えないんだ」


 それでも何か腑に落ちないような瞳をさせていたので、俺とシンの出会いについて話すことにした。彼は楽しそうに笑って昼食を頬張りながら、昔話をし始める。


 小学五年生のある校外学習のことだ。好奇心旺盛なシン少年は、自由時間の際に先生の話もろくに聞かず立ち入り禁止の山道に踏み入ってしまう。予想通り、彼は集合時間に帰って来ず教師たちは大慌て。他のクラスメイト等が続々と帰りのバスに乗り込む中、サクラ少年は教師たちの様子がおかしいことに気が付く。この頃は今ほどではないが、それなりに魔法が使えていたからシン少年の捜索を(勝手に)手伝うことにしたのだ。

 偵察魔法を使って、辺り一帯を捜索範囲として行動を開始した。目的の人物はものの三分で発見する。立ち入り禁止の網を抜けたその奥、足を挫いたようで地べたに座り込む少年が一人。

 サクラ少年はチェンジュを使って移動し、シン少年を救出。再びチェンジュで戻り教師たちにはトイレのカギが壊れて出られなくなっていたと説明した。

 助けてくれた人が本物の魔女であると知ってから、しつこくシン少年はサクラ少年に付きまとうようになり、今に至るという訳だ。



「まぁ、ざっとこんな感じ」


 一息吐くと、シンは最後の卵焼きを口に放り込む。一方泉は熱心に聞いていたらしく、箸が進んでいなかった。


「千田くんに友達がいたんだ」

「んだよその言い方……てか友達じゃなくて腐れ縁だ」

「その言い方の方が良くないと思うけど」


 俺たちの会話を聞いていたシンは、何故だか不満げな表情をしながらこちらを見ていた。


「泉さん、ちゃんとコイツ護衛してる? 咲薇は『行けたら行く』って言って絶対行かないヤツだからさぁ」


 そう言いながら彼は、隣に座る俺の脇腹を突いてくる。いつものように怒ってやろうとしたが、彼女の凛とした声に固まってしまった。


「頼もしいよ、ちょっと過保護だけど」


 真顔で堂々と言い放つ彼女に、自然と心臓が変に跳ねた。もしや、これがいわゆる「きゅんとする」ということなのだろうか……?

 泉の返答に赤面しつつ、俺は冷静を装って付け加えた。


「お前が死ぬと俺も死ぬからだよ」

「やっぱり自分の命ばっかりじゃないかっ」


 間髪入れずにシンが突っ込み、昼休みは徐々に終わりに向かっていった。


 ・

 ・

 ・


 放課のチャイムが、茹だる夏の空気を揺らす。

 今日も一日疲れたなと感じながら、私はスクールバッグに教科書類をしまい始めた。お弁当袋が視界に入ると、ふと昼休みの情景が頭に浮かぶ。久しぶりに誰かと昼食をとったな、やっぱり誰かと一緒にいるのは心が温まるな、と脳内で感想が飛び交う。

 林田君って、きっと心が広いんだろうな。こんな無愛想な女子に屈せず話し掛けてくれるなんて、優しい人だ。


 スクールバッグを肩に掛け教室から出ると、あれ、と辺りを見回してしまう。いつもすぐ近くで待っていてくれる筈の彼がいない。

 疑問に思いつつ昇降口へと足を向けた。しかしそこにも居らず、少々不安になってしまった。


 人の流れには逆らえず、そのまま自分の下駄箱の前に着く。視線だけを周囲に配るが、見知った顔は無かった。

 ぎいっと錆びついた音を響かせながら下駄箱の扉を開けると、ぱさりと何か紙切れが私の足元に舞い落ちた。


 迷わず拾い上げ、二つに折られたノートの切れ端を開く。そのには乱雑な文字でこう書いてあった。


『今日は委員会の仕事があって一緒に帰れない、ごめん。何かあったらすぐに引っ掻けよ   千田』


 急いで書いたのだろう、所々の文字が曲がって読みにくくなっている。「千」の字も数字の四みたいになってしまっていた。


 そっか、委員会か。それは仕方ない。


 学校内ではスマホの使用禁止なため、会えないと伝言ができない。だから彼は、こんなラブレターのような形で伝えることにしたようだ。


 昨日シュークさんに暫く警戒するようにと言われたはずなのだが、大丈夫なのだろうか。


 手紙をスカートのポケットに押し込み、ローファーを履いて学校を出る。外は酷く暑く、汗が制服に染みないか少し心配になってしまう。早く家に帰ってシャワーを浴びたい……。


 そういえば以前、彼からどうして自転車での通学でないのか訊かれたことがあった。理由は単純、私は自転車に乗れないのである。

 幼い頃に乗れるよう練習をしたのだが転倒し、自転車に足を挟めてしまったことから、ちょっぴりトラウマになっていたのだ。


 家は遠いと言えば遠いが、歩いて行けないこともないため徒歩通学だ。千田くんにとってはとんだ迷惑だけれど。


 蝉がけたたましく鳴く中、目前に一人の子どもが座り込んで泣いていた。泣いている、というより蹲っていると言った方が良いだろう。

 白いノースリーブワンピースを着た小学校低学年辺りの女の子が、誰もいない路肩にいた。


 迷子、なのかな。

 恐る恐る背後から声を掛ける。


「大丈夫? どうかしたの?」

「お姉さん、マリのママとパパ知らなぁい?」


 顔を自分の腕に埋もれさせながら問い返してくる。こちらを見る訳もなく、微動だにしない。


 この子の両親の所在について訊いているようだ。やはり迷子であることは確実だろう。マリのってことは、この子の名前はマリちゃんって言うのか。


「ごめんなさい、知らないの」

「うそ、知ってるはずだよ。だって……」


 そう謝罪すると、少女は顔を上げてやっと私の方に視線を遣った。

 だがその瞳は酷く沈んでいて。


「お姉さんがころしたんだもん」


 まずい、と思ったが時既に遅し。私が首に伸ばしたはずの左手は、少女の足元から現れた巨大な黒い手に捕まれてしまった。そしてもう一つの黒い手が私の口を覆う。それは氷さながらの冷たさだった。


 手が二つ……つまり両手の影。この子に当たった光が地面に影を落とし、それを地面から出現させ私に掴み掛かっている。少女の手は黒い手と同じポーズをしていた。


 この子もやはり魔女狩りだったかと、思い切り少女を睨みつける。年上の睨みに対して、マリちゃんは怯むことなく影を操る。


「首はさわっちゃダメだよ。……何でかは知らないけど」


 突然、睡魔が襲ってきた。薬のようなものを吸わされて意識が遠のき、立つ力もなくなってくる。このままじゃ、また、かれにめいわくを……。


「ねむらせればいいんだよね、ころしちゃダメって……様が言っていたんだし」


 少女の呟きを最後に、私はずるりと意識を手放した。




 ここはどこだろう。誰かの話し声が聞こえる。悲しい声だ。泣いているのだろうか。

 視界は真っ暗。その中に、見覚えのある小さな人がぽつりと立っている。


 あの女の子だ。


「ママはどこ? パパは? かみ様、おしえて」


 マリちゃんは顔を上に向けて、寂しそうな声を発していた。


『可哀想に。私が教えてあげよう』


 答えたのは低い、優しい男性の声だ。


『お前の両親は連れていかれた。悪い魔女にだ。会いたければ、お前の影を使いなさい』

「まじょさんに? どうして?」


 舌足らずな声が問う。神と呼ばれた声は、問いには答えなかった。


『この女の仕業だ、この女を捕まえて来なさい。そうしたら両親に会わせてあげよう』

「ほんと? やくそくねっ」


 あぁ、あの子は悪くないのか。両親に会うために行動していただけだったんだ――――




「泉ッ!!」


 ばっと視界が明るくなる。眩しい。

 全身に強風が当たっているのが分かる。同時に、すぐ近くで彼が私の名前を呼んでいるのも。


 目を開けると、そこは上空だった。


「やっと起きたのかよ、ちゃんと掴まれ馬鹿ッ!」


 顔を上げると、いつも以上に不機嫌そうな顔の千田くんがいた。一気に情報が頭に入ってくる。

 私は今、彼に抱えられ箒に乗って上空を駆けていた。千田くんは何かから逃げているようで、時折、彼の口から汚らしい言葉が漏れている。箒を酷使して、知らない空を飛び回っていた。


 箒のが細いため体勢はとても不安定で、彼に掴まっていなければ落っこちてしまいそうだ。目下で走り去る景色に背がひやりとする。


 ふと、眠っていたころの記憶が蘇った。

 千田くんを追っているのは、もしかしてあの女の子?


「千田くん、誰から逃げているの」

「ガキの魔女狩りだ! ったく、お前危うく魔法界に連れ込まれるところだったんだからなッ」


 彼はこちらを見ることなく、辺りに警戒の糸を張り巡らせる。私は彼の肩越しに後方へ視線をやった。

 ずっと遠いが、確かに何か黒いものが追いかけてきている。あの子の影どうなってるの……。


 耳元を鋭く風の音が掠めていく。この箒は彼の庭へと向かっているのだろう。


 ひゅっと、何かが真横を通り過ぎた。


 千田くんの舌打ちが聴こえたのと、箒が急ブレーキをかけたのがほぼ同じタイミングだった。

 慣性の法則で、私の体は必然的に彼の体から離れてしまう。箒の柄からずり落ちかけたところ、彼が片手でなんとか支えてくれた。が、顔が物凄く近い。


「わっごめんね」

「ち、ちゃんと掴まってろっつっただろッ」


 体勢を整えると、彼は目前に移動してきた黒い影を睨め付ける。習って私も顔を向けると、そこにはあの子が上空に浮かんでいた。


 日の光は強く、少し傾いていた。だからなのか彼女の体に出来た陰影は濃く、そこから生じる黒い両手は妙にはっきりしている。


「お兄さんっ! それはマリが見つけたの! かえしてっ!」

「うるせぇガキだな、ぶっ飛ばすぞ」

「流石に言い過ぎだよ千田くん」


 彼は気に留めることなく小さな女の子にガンを飛ばす。マリちゃんも負けじと、ぐっと眉間に皺を寄せた。


 彼女との距離はそこまで遠くない。すぐに戦闘になる筈だ。


 先に手を出したのはマリちゃんの方だった。

 空中で小さな体を捩らせ、右手を思い切り突き出す。それに呼応するように影の右手が、こちらに突撃してきた。

 箒はひらりと避けてみせ、一気に間合いを詰める。彼女自身に攻撃をしようと、千田くんが魔法の呪文を口にした。が、私は反射的に彼を止める。


「――パワーマ……」

「待ってッ」


 私の声に驚いたようで、彼は箒の操作を誤った。ぐらっと上体が揺れ、落下しかけたが千田くんのテクニックでなんとか状態を整える。


「馬鹿ッ何してッ!」

「あの子は悪くない、攻撃しちゃいけないっ」


 必死にそう伝えるもマリちゃんの攻撃の手は止まず、彼はまず回避行動をとった。

 幼女が繰り出す影の手は、執拗に私たちを追いかけ殴り掛かってくる。千田くんは私を抱え込んだまま逃げていた。


「何言ってんだッ。ガキだからって魔女狩りは魔女狩りだッ容赦はしないッ!」


 怒りを露わにし、彼は再び小さな体へと箒を駆る。


「駄目、マリちゃんは悪くない。あの子は魔女狩りに仕立て上げられただけ、あの子は欲望に干渉されてしまっただけなの」


 激しく風が耳元で鳴き叫ぶ。私は聞こえるように声を張った。

 それを聞くなり、千田くんは急カーブして路線を変更した。充分に距離を置き、また対峙するような形で睨み合う。


 落ち着きを取り戻した彼が問うてきた。


「どうして分かった」

「私も分からない。でも眠らされたとき、あの子の過去が頭に流れてきたの。あの子は亡くした両親を探してる」

 

 信じられないような話だけれど。


 あの会話を聞くに、マリちゃんの両親は既にこの世にはいないのだろう。しかし彼女自身はそれを知らない、または受け入れられずに逃避しているようで、魔女狩りになってしまったようだ。


 彼女の傷に漬け込んだのは、会話の相手な筈。

 関係のない小さい子どもを戦わせるなんて、許せない。


 話を冷静に聞いてくれた千田くんは信じてくれたらしく、マリちゃんを助けようと提案してくれた。


「空中戦は得意じゃない、それにお前を守りながらだと自由が利かない。あのガキを引き連れて庭に避難しよう」


 途端、箒は急降下。落下する感覚に一瞬恐怖を感じ、反射的に彼にしがみつく。


 空から姿を消した魔女たちを、幼い子は案の定追ってきた。なんの迷いもなく一心不乱に。よほど両親に会いたいのだろうと思い、胸が窮屈になる。


 庭に着くと、私はすぐ降ろされた。彼は念のためだと言って、私に奥へ行けと指示を出す。


「すぐアイツを連れてくるから待ってろ」


 普段と変わらない顔で言い残し、彼は上空へと駆けて行った。


 彼が無事にマリちゃんを連れてくることは、何故だか確信できていた。でも、あの子が両親に会えないと知ったらどうすれば良いのだろうか。


 私には、分からないことばかりだ。

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