KK

君が警察にお世話になったと聞いた時

僕は驚かなかった

そんな自分に驚いた

君は少しずつ傾いていって

僕とは違う世界を見始めていた

バイトを始めたり彼女を作ったり

羨ましかったけれど

何が起こるかは実はわかっていた


君と話せたとき

嬉しかったんだ

変わってしまった君も

まだ笑ってくれるんだって

僕は変わっていないらしい

優しくはできないところも


あれから君を見ることはなくなった


僕らは子供であることをやめて

楽しかった日々を思い出に押し込めて

それなりの人になっていくんだろう

君が少しだけ迷ったあの時期を

心から笑い飛ばせるのならば

もう一度会いたいよ

僕は優しくないから

うまい愛想笑いはできないよ

それでもいいなら

運命にお願いしてみるよ


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