綿雪

ハナミ

第1話綿雪の下で

大好きだった

大きな手も

優しい眠たくなるような声も

少し幼い貴方

でもね

ルール違反

自分で作ったストロベリーの果実酒

紙コップに入れて

夜の公園で

木に寄りかかりながら

クイクイ飲む

用意してきた風邪薬

お酒ト一緒に2箱全部飲む

お酒をグイグイのむ

2番目?

駄目

だったからヨリを戻したい

ふざけるな

私は私は

ウッ気持ち悪い

飲んだ風邪薬が逆流する


ドン‼️


突然の背中の痛みと


指を無遠慮に口にいれられて


無理やり吐かせられる


気持ち悪い


ある程度吐き終わったら


救急車の声が


そして


振り返ると


ブルーの瞳に


煌めく満月のような髪の


男の人


なんか王子様みたい

意識が遠くなっていく

最後に、王子様を見せてくれてありがとう神様

元彼

幸せにね


目が覚めると

ふつうに

病室だった

なぜか

誰が呼んでくれたんだろう?

看護師さんが

来てくれている

「貴女ね、婚約者が真っ青になって貴女の事を心配して一般の待合室で待っているわよ。」

「へ?」

誰の事

異世界転生とか!

いやいや

普通に日本だし

は?

あのキラキラさんとか

ナイナイ

はてはて

私はすこぶる丈夫で歩行の検査も問題なしで

今日退院になったが

自称婚約者が

お迎えらしい

私が

好きな

ピンクのバラの花束

黄色のレースを使った

可愛いワンピースが着替えらしい

サイズも私にピッタリで

淡いクリーム色のパンプス

になんと

アンクレット

ブルーサファイアが散りばめられた

ネックレスもお揃いで

何故に

貰えるものは貰う

そして

病室を出ると

あの時の彼が

ピンクの薔薇の花束と

ダイヤの指輪

そして

そして

大事なことなので2回言いました

婚姻届

ふぇ?

「ずっと前から貴女が好きでした。

貴女は命の恩人の私が

これから人生はたのしいと言う事を伝えないといけない。永遠に貴女の笑顔を守らせて下さい」

地位も名誉もお金もあるのに

泣きそうな不安そうな

少し震えながら

私だけの婚約者

「はい」

あの最低な状態の私の命を繋いでくれた人

「なまえは?」

「アレン」

そうなんだ

ありがとう

「寂しがり屋なので沢山構って下さいね」キラキラ王子様のアレンとの恋と結婚ガドウジニ

なんか

難しい事は後回しで

私の第2の人生は溺愛に決定

何故?

って

今の私の状態はお姫様抱っこで車に運ばれて膝の上にいる。秘書らしき人が荷物を運んでいる

心の傷が

甘い甘い

薬で癒される

あとの話は

恥ずかしので秘密🤫

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綿雪 ハナミ @muneta

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