やはり僕のファンクラブが出来上がっている件


僕がスカウトされ、昨日の出来事から一日が経った、母さんも想像以上に張り切っているようだけど。


そこまでのやる気を見せなくても、僕は構わないんだよ?


そして、いつものように僕は支度終えてから、リビングに行くと父さんがソファーで新聞を読みながら寛いでいた。



「おはよう、楓奏」


「おはよう、お父さん今日はゆっくりなんだね。」


「ああ、お前のことが心配で((ボソッ…」



お父さんは少し声を小さく呟いてそっぽ向くが、それに合わせて母さんが



「この人ね、楓奏が心配でわざと待っていたのよ。本当ならもう言ってるのにね素直じゃないんだから。」


「母さん!!それは言わない約束だろ!?」


「でも貴方が、ソワソワするから言いたくもなるわよ。」



そう言って痴話喧嘩のように話す2人は、どこか楽しそうで、僕はつられて笑顔になって言った。本当に前の僕はどうかしていた。


そうだんも出来たはずなのに、自分に蓋をして誰の言葉も聞かなかった自分に、でもそれを払拭出来たのは―――


そう考えた、人物を思い浮かべると無性に僕は照れくさくなるような感覚に陥る。あの時僕が女の子になって一番最初に気にせずに今まで通り接してくれた。つくちゃん


それに救われて、新たな友人もでき色々なことが、この数ヶ月で色鮮やかな日々を迎えている。



「つくちゃん....」



そう呟くと暖かくも少し照れる感覚この感覚が、どうか消えることなくいつまでも続いてくれればいいのにと、そう終える。


そうしていると



「おはようございます!!」



そう言って玄関の方から元気のいい声でいつも僕を支えるように笑顔を振りまくつくちゃんがやってきた。


それから僕たちは、電話であんなに少し強引に納得させたにも関わらず、いつも通りに接してくれる。つくちゃんと朝食を済ませて、学園へと向かう。




◆◇◆◇◆




僕とつくちゃんで歩いていると、いつものように駅で、薙切さんがやってくる。



「おはよう、2人とも」


「おはよう薙切さん」


「おはよう!!なきりん!今日もクールだね」


「月詠は相変わらずうるさい」


「何だと!?」



そうないつものやり取りをしてたわいの無い話をしながら、僕たちは進んでいく。


学園に近づいて行くにつれてちらほらと僕たち...というよりも僕を何処かそわそわして見る人達が、現れる。


それに僕は―――



「ねぇ?凄く僕見られてるんだけど、僕何かしたかな?」


「確かに視線は、かなちゃんの方を見てるね。これはあれだね視線からして、ドラマとかテレビに出る。アイドルを見るような視線だ!!でもこれは私からしたら((ボソッ…」


「楓奏さんは、もうこの学園ではアイドル同然の一二を争う美少女...だから気にしなくてもいい。」


「ええ、つくちゃんもだけど薙切さんまで、そんなこと言うの?」



僕は、そんなことないよといったら二人共に「はぁ〜これだから天然は(楓奏さんは)」と言われてしまう始末


でもつくちゃんや薙切さんが言うんだから、少しはそうなんだろうと、自覚はするのだった。


そうしているうちに、僕たちは学園について教室へと入ると、皆が一斉にこちらを見てきて、僕は何事?と思いながらも少し身構えていると1人の女の子が僕に話しかけてきた。



「あ、あの!」


「ううん?なんですか?」



そう言って女の子の顔を見てニコリと笑うとその女の子は少し興奮気味に僕にこう告げるのだった。



「わ、私柊木さんのこと、これから見守って行きますので、良ければあ、握手を...してまらえないでしょうか!!」



そうな事を言われて、へ?と思ったけど



「何を守るのか、僕には分からないけど、握手ぐらいならいいですよ。」



そう言って、僕と同じくらいの背の女の子の手を取り握手をする。そうしたら



「あぁ、あり、ありがとうございます!!この手一生ありいません!!」



そう言って駆け足で去っていく女の子をみて何だか凄い真っ赤かだったけど大丈夫か心配したけど、その行動をしてしまった時にはもう遅かったようで ――



『あの!私にも握手を!』『俺にもお願い出来れば!!』『あ!ずるい!私も』『いや!この俺様が先だろう!!』『はぁ、これは捗りますね』『ああ、今年のコミケはいいのが出せそうだわ。』



そうクラスの皆が取り囲むように僕の方へと群がる。状況を呑み込めない僕はつくちゃんと薙切さんがいる方を向くと



「まぁ、こうなるとは思っていたよ」


「仕方ありませんよ、だって楓奏さんですからね。」



そう言って僕を眺めて楽しむような顔で、見つめる2人それに僕は



「この状況を、どうにかしてよ!!」



そう叫びながら、この状況を収めるべく色々として後からつくちゃんたちも手伝ってもらうように睨みを効かせて呼ぶのだった。




~ 騒動終わりでの後日談 ~


騒動の終わりに、このクラスを纏めてくれた1人の女の子が、「昨日このクラスで柊木さんのファンクラブが出来たんです。」と嬉しそうに話していて、その子は会員番号7番目で、今現在に至っては、もう3桁を押しているという状況らしい。


何があったらそんな規模になってしまったのかと常々思う僕なのだった。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


この小説をお読み下さり有難う御座います!


面白そうだったり楽しんでもらえたならいいね👍この作品をオススメできると思ったら✨3点の程よろしくお願いしますm(_ _)m


✡あとがき✡


ご愛読の皆様、長らくお待たせしてしまいほんとっっっに申し訳ない!!m(_ _)m


他作品の浮気やらなんやらで言い訳にしかならないかもしれませんが、出来るだけ頑張って1ヶ月に3~4回程かけるように頑張ります!!

〈応えられるかは、分かりませんが〉


それでも良ければ、この作品を見てくれてフォローして下さるご愛読してくれるフォロワー!!コメント等をしてくれると励みになりますのでよろしくお願いします。



追伸


次回は中旬に出せたらいいなぁ〜( ˙꒳​˙ )

(私に力を分けてくれ星3つとコメントを!!)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

TSした僕は、百合好き幼馴染に迫られている件 ~幼馴染によって段々と女の子にされて行く僕は~ 四季想歌 @ro-renkreuz39

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ