通訳が人間とモフモフを繋ぐ!

アズハの人生は過酷だった。両親が旅行先で亡くなり天涯孤独となった後も、夢である「通訳」を目指して勉学に励む日々。でも、真っ当に生きている人間が全員報われるとは限らない。美人で胸が大きい子に夢を掻っ攫われ意気消沈するアズハは、気づけば異世界転移していた。

転移先の人間と獣人が暮らす世界は戦争の火種が飛び散る緊迫感に満たされている。戦意を高めているのは「言葉の壁」。お互いの言葉がわからないから恐怖を煽り、誤解を生み、武器を取る。だがアズハは獣人の言葉が理解できた。人間と獣人の架け橋として通訳で戦争を止めるため、アズハと人間のギルドマスターダン、そしてジャスパーは獣人の国へ足を踏みいれた――。


ほのぼのモフモフライフを想像して読み始めると、きっと驚きます。たしかに癒しのモフモフはあるのですが、人間と獣人の対立や戦争など、殺伐とした一面もあります。だからこそ、束の間のモフモフが尊い。ガウル騎士団長にメロメロなアズハもかわいくて和みます。だからこそ、この平和を壊されたくない。

そして読者が応援したくなる主人公・アズハも魅力的です。転移前の不幸をバネにして、天真爛漫に異世界で生きる姿が輝かしい。もう好きなだけガウルさんをモフモフしてくれていいよ、お幸せに!でもその前に、世界を平和にしないと。二人の恋路のためにもね!

明るく前向きな異世界モフモフファンタジー、ぜひご一読ください!

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