第50話 放たれる凶獣
「そっくりだと? その番号はどういう意味だ」
ゼノが陰湿な笑みを浮かべてブラウズの質問に答える。
「どういう訳か十数年前に逃げられたのだ。……子を宿したのか。
「それがアンジェリカだと言うのか。もしそうなら、俺はお前を許すことはできない!」
「どう許さないというのだ。教えてくれないか?」
「ゼノ、お前はすぐに後悔する事になる!」
ゼノはブラウズを挑発ると、近くの棺が割れて紫色の
剣を抜くと、ブラウズが素早く3体を斬っている。
この辺りは狭い上に棺から出た紫色の
君はシェルを庇いながら両手に意識を集中しつつ、痛みと高揚感に耐えながらゴブリンを砂に還して行った。
シェルは後ろから、確実に狙える紫色の
君が戦っているとゼノの声が聞こえた。
「そこにいたのか、
君は首を振ると、自分の名を伝えた。
「お前は
紫色の
「行ってはいけません、アッシュ」
シェルはゼノに向かって矢を放つ。
だが、それはアリアによって防がれてしまった。
透明な棺から出たアリアは目は怒りに満ちていて、口から牙向いている。
美しい容姿のはずが、逆に不気味に見えてしまっている。
そして、皮膚は所々に剝けていて今にも崩れそうな姿だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます