第13話「フランスの参戦 モスクワ陥落」

1942年春・・・ついにフランスはナチス第三帝国の要請により英国に対して宣戦布告した!!

告・・我々フランスは長年にわたり英国からの脅威に晒されてきた。

国民と我が同盟国のナチス第三帝国と、一丸となりイギリスを駆逐するのだ。

ナポレオンすら成しえなかった偉業を成し遂げよう。

歓喜に震える国民を眺めるシャルル・アンドレ大統領


彼の心の奥にはナチス第三帝国の傀儡にはならないとの思いと、上手くヒトラーを手のひらで転がす算段が渦巻いていた。

英国に復讐するためには、ナチス第三帝国の技術力を得る。

一時的にヒトラーの言いなりなった振りをしていたのだ。


ナチス第三帝国

「ついに、フランスが英国に対して宣戦布告」

クックッと笑うヒトラー・・・

残るは、蘭国とイラクを参戦させることだ。

これで、余の世界制服に一歩進んでいる。


我が第三帝国は無敵だ。


そのうち、米英日壕をも下してやるぞ。

まずは英国から屈服させ、地中海におる日本の艦隊を叩き潰すのだ。


その頃

独第三一装甲師団1225重戦車大隊はモスクワ市外に進軍。

「砲撃終了まであと5分・・」

「了解」第19大隊パンツァーフォー

「敵戦線まであと千」

「敵の正面・・榴弾装填・・撃て」

モスクワを包囲する為に、鉄の装甲軍団が雪崩を撃って進撃した。



回頭右・・20側面より攻撃

さらに、斜め左後方敵戦車に攻撃せよ


ソ連の司令官

イワン・シャヴロフ上級大将は前線から送られてくる戦況報告に青ざめていた。

「大将殿」・・・

我が前線部隊は勇敢に戦っています。

しかしながら、敵の火力は我が軍を超えており。このままではモスクワ陥落となります。

ここは、ウラル山脈の参謀本部に応援要請をお願い致します。

どうか、「同志スターリンに増援要請を・・・」

「司令官」独軍が遂に市内に侵入いたしました。


モスクワは簡単に落ちぬ。

そんな事よりバラバラになっている部隊を一ヶ所の集中して殲滅せよ。


侵入して来た独軍と交戦中・・・

ダメです、抑えきれません・・・

火力支援を・・お願い致します。

それか、撤退の許可を・・・・・


「無理だ・・撤退すれば」

同志スターリンに処刑される・・・・

かと言ってこのままでは全滅しかない

「し・・司令官⁉」


「この時・・イワンの心の奥底では葛藤が続いていた。死か逃げるか・・・」


「よし」ここは・・・

生き残っている部隊はすぐに撤退せよ。

撤退場所は好きにするがよい。

みな必ず生き残れ・・良いな

スターリンは遅かれ早かれ負けるのだからな。

また生きていたら何処かで会おうぞ。


司令官、良いのですか⁉

ああ、君たちも早く逃げたまえ、もう司令部は持たないからな。

司令官はどうされるのですか⁉

「・・・私は最後の役目を果たしたら逃げるさ・・・」

それでは、私もお供致します。

ふっ・・・君もこの俺に付き合うとは変わり者だな。

「司令とは、長い付き合いですからね」

そうか…ではいくか・・

「はい・・・」

こうして、モスクワの戦闘は独軍勝利に終わったのである。

その後イワンと副官の・・姿を見たものはいなかった。


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