第9話「独海軍動く」
長官
「英の情報部からの報告です」
やはり独艦隊の編成はビスマルクと護衛艦隊です。
なお
問題のグラーフツェッペリンは独断で動いてるようです。
「そうか」
連中は二手に分かれて、我が艦隊の背後を狙って来るやもしれんな。
「司令」
「ここは我が軍も護衛艦を囮にし、敵を罠に嵌めましょう」
良い考えだが・・
もし敵に見破られてたらどうする?
もう少し考えてみようではないか。
この時・・今津の脳裏には嫌な予感がしていたのである。
「一方」
日本艦隊出港の報は独海軍にも伝わっていた。
グラーフツェッペリンに報告
敵護衛と空母の殲滅をせよだ。
敵の空母さえ葬れば、艦隊決戦での我が軍の勝利だ。
敵の戦艦は大和らしいな、この手で奴を葬り去り我が海軍の栄光を空軍の奴らに見せつけることができる
「総統閣下も、お喜びになるであろう」
奴らに海の戦いを教えてやる。
司令官
「敵のとの会敵まであと3時間です」
「それと」
どうした
はっ偵察機の無線が途絶いたしました。
なに、先程まで通信があったばかりであろう。
「・・・撃ち落されたのだろう」
「わ・・わかりません」
「うん」
「参謀長もう一度進路を再確認を」
「わかりました」
これより戦闘準備・対空・対潜強化
主砲の準備せよ
グラーフツェッペリンにも打電
「ハッ」
「ヘルマン・ベームは大将は日本海軍を警戒した」
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