決して色褪せぬ積年の恋情、刹那的な恋煩いの果てに響くは無情な失恋の旋律

恋は盲目というように、別れは必定だと知りながらも、相手は既婚者だと知りながらも、そう易々と諦めきることなど出来ないのだ。

主人公の女性視点で奏でられるは、刹那的な恋の甘美なる馨とほろ苦い後味が残る失恋の旋律。相手の男性視点で奏でられるは、非日常のスリルを求めたスパイスの馨と日常への回帰を決意したすっきりとした味わいの不倫の旋律。

僕はそのように解釈しました。所帯持ちにもかかわらず、元教え子の女性から恋文を受け取ってどっちつかずの態度のまま優しい言葉で取り繕って別れを告げ、女性に決して色褪せぬ恋の病を植え付けた。そんな男性に対する僕の印象は最悪ですが、間違った解釈でしたら申し訳ない。

その他のおすすめレビュー

yokamiteさんの他のおすすめレビュー23