ゆめつくり

平 遊

プロローグ

『**闇に沈み*者

 己の***ばぬ限り

 闇より***術は無*


 されど


 其の***めつくり部屋****現れし時

 9人のユメ******者と共*****力を合わせ

 心の****みし者を救い出す


 我 これを Dream Rescue Team と名付ける』


 パタンと本を閉じた少年は、その古臭い本をそっと棚の奥へと丁寧に戻した。

 代々の師匠から受け継がれてきた、大切な本。

 ところどころ文字が掠れて、読み取ることが難しい部分もある。


(Dream Rescue Team、ねぇ・・・・)


 少年が付いた師匠は、今だ出会った事は無いと言っていた。

 そのまた師匠も、同様に。


(本当かなぁ?これ。もしかしたら、これもこの人が思い描いただけの、ただの夢、だったりして?)


 そんなことを思いながらも、少年は心のどこかで夢見ていた。

 自分がその、伝説ともいえる【Dream Rescue Team】の一員となれる日が来ることを。


「さて、と。仕事仕事。あー・・・・まだダメかぁ。どうしちゃったのかな、あの子のユメツクリ達はみんな優秀なはずなのに」


 誰にともなくそう呟くと、少年は持ち場へと向かうべく、その場から姿を消した。

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