第3話 植田会見 牽制だぞ。読まなくていいぞ!

 最初に言っておきますが、読まなくてもいいぞ!。でも、日銀を批判するばかりでは、ということで、書いたものです。


 先日の会見で植田日銀総裁は、長期金利が現行の0.5%を超え、1パーセントに至るまで許容するとした。


 その背景をいろいろと憶測するところは激しいが、これは、外国の投機筋に対する牽制と見てよい。


 日本の株価が相変わらず高値を続けていることから明らかな通り、外国の投機筋から見れば、今の日本株は割安に見えている。その理由は、将来的に日米の金利差が現行より小さくなるゆえに、将来的に日本円が円高に向かうとの予測からである。


 この金利差が縮まるのは、もっぱら、アメリカが現行より金利を下げるゆえにである。アメリカは景気過熱を抑えるために、現在、金利を上げている。ただ、その副作用として、景気が狙いを超えて冷え込むことが懸念されている。なので、時期を見て、金利を下げることは間違いない。


 今回の植田会見は、アメリカが下げるばかりではないよ。日本が金利を上げるかもしれないよ。との牽制パンチを打ったに等しい。投機筋としては、もう1度、150円代を狙って揺さぶりをかけたいところではあるが、それに対するものと理解してよい。多少なりとも日本はしたたかになったということであろう。ちなみに、急激な円安のときの為替介入でも、日銀?(日本政府だったかな?)は莫大な含み益を得たりしているんだけどね。


 為替投機筋がもうけようがもうけまいが、どうでもよい。ただ、これ以上、円安が進み、それで日本国民が苦しむのは問題である。今回、最低限、日銀は仕事をしたということであろう。


 

 

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ケモミミ国の経済授業 ひとしずくの鯨 @hitoshizukunokon

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