第2話 フローレス家

とある国のとある場所に私、アステール=フローレスが住む屋敷があった。かつてそこには私の一族フローレス家があった。でもそれはもう数十年も昔の事。今住んでるのはこの私、アステール=フローレスと執事のリートだけになった。いつもより少し早い朝。リートはドアを3回ノックしたあとドアを開け「おはようございますお嬢様。お目覚めのお時間で……おやもう起きていらっしゃいましたか」と告げた。私は軽く伸びをして「おはようリート。今日もいい天気みたいね。」と返事をしてベッドから降りた。


「そういえばお嬢様。いつものあのお方からお呼び出しが。」


「また?ここ最近多いんじゃない?あの人も暇人なのかしら?」


「彼も手が回らないようで……ここ最近神父の数も増えましたし」


「そういえばそうね……今日の夕方に行くと伝えて。夜は狩りの時間だから。」


「かしこまりました我が主アステール様。」リートが跪きそう述べたあと私は小さくため息を吐きそっと天井を見上げ「お父様お母様……一族の皆様……この私が必ず神父を……教会を滅ぼすとこの血に誓いましょう……」と呟いた。

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