第20話 けんかてぶくろ

スライムは周りのスライムと繋がるように直線状に放電し始めた。

「おっと危ない!!!!!!」

「まあまあ避けやすいな」

しかし後ろからは青いロボット率いるロボット軍団が迫ってくる。

「来たぞあいつら」

「まあ大丈夫。能力者舐めんなよ!!!」


『百烈パンチ』


正面にいたロボットたちに100発のパンチを打ち込んだ。

「ナンダアレ〜!コウナッタラ、クラエ〜!」

青いロボットはマントを出した。


『波動弾』!!!!!!


高島は勢いよく虚空を殴り、空気圧を飛ばした。が、マントでかき消されてしまった。


『波動アッパー』


拳を波動弾で包み込んで、勢いよくアッパーした。流石にマントでかき消せなかったのか、手放し、青いロボットは逃げた。

「逃げられた!!!!!!」

「コッチニハ、キリフダガアル!!!!!!ケンカテブクロ!」

ロボットはグローブを出した。

「けんかてぶくろだ!!!!!!あれは確か自分で喧嘩できる道具……ん?どーいうこと?」

青いロボットはグローブを高島に向かって投げた。

「え?」

運悪く手がはまってしまった。

「……そういうことか……」

高島の能力は、打撃の攻撃力を強化するもの。つまり………?

「自滅オチはやだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「ハッハッハッハ…ッハッハッハッハ…ハッハッハッハ…テレ朝にけんかてぶくろの使い道を提案しに行こう!!!!!!」

「……!(ダメだ!そんなことはさせない!!!!!!)」

高島は青いロボットに急接近すると、迫り来る自身の拳をギリギリで避け、ロボットの顔面をぶん殴らせた。

「逆クロスカウンター!!!!!!」

「ナニィィィィ⁉︎⁉︎」

「自滅オチ乙!!!!!!!!!!!!」

バキッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!

ズドォォォォォォオン

青いロボットは顔だけ吹っ飛んで倒れた。他のロボットたちはショックで壊れた。

「何⁉︎℃la江Monがやられた……だと⁉︎」

「翻訳しないでおこう…(できるのか知らんけど)」

「(あのガキ、戦い慣れてるな。もしや普通の子供ではない可能性…)」

「あ、ちょっと待って、グローブ外れないわ」

ボコスカボコスカと、いつまでも自分を殴り続けている高島。

「まあいい。まだまだ戦える!」


『タイトリストラ』


突然床にどんどん巨大な切り傷が発生していく。しかも高島に迫ってくる。

「なんだあれは!!!!!!」

「ん?なんかあれどっかで見たことある……ああそうだ!月で見たあれ!!!!!!不可視の斬撃だよきっと!!!!!!」

詳しくは、[高島くん 迷い摩天楼編]をご覧ください。

「急に宣伝すんな」

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