第30話


「レインの家ならここから右に6軒行ったところだったはずだ。」


「ありがとうございます!

早速行ってみます。」


早速レインさんの家に向かって歩き始めた。

レインさんの家はかなりボロボロの一軒家だった。


「タクトです!

レインさんいますか?」


ノックしながら声をかけると

中からレインさんの声が聞こえてきた。


「タクトさん?

こんな時間にどうしたんですか?」


「はい、ちょっと用事があって!」


「そうですか!

立ち話もなんですし中にどうぞ汚くて狭いですけど…。」


「ありがとうございます。」


お礼をいいながら家の中に入ると、

確かに綺麗とは言い難いが仕方がないだろう。


毎日ダンジョンで仕事して帰ってきてから家事をしているのだ。

綺麗に出来る方がすごい。

レインさんの案内で家の中を進んでいく。


「そこに座っていてください。

私はお茶を入れてきます。」


「ありがとうございます。」


しばらく待っているとお茶をもったレインさんが戻ってきた。


「それで、タクトさんはどうしてうちに?」


「はい、レインさんの力になりたいと思ってきました。」


「私の力にですか?

雇っていただけるだけでとても感謝していますよ。」


「俺はレインさんを助けたいんです。

なので、これを受け取ってくれませんか?」


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