第16話


「親方ー!」


大きな声で呼びながら入っていくと

親方はカウンターで頬杖をついていた。


「相変わらず怖い顔だ。」


「タクト!お前殺されたいのか?」


あれ、心の声のつもりだったんだけど声に出てたかな…


「ごめんなさい。

つい声が出ちゃいました。」


「はあ、ったく。

ドロップ品か?」


「はい!

まだ作ってないですけどね!」


合成という単語は出来るだけ使わないようにしている


「じゃあ奥の部屋でやってきちゃえ。」


「あ、この眼鏡ドロップ品なんですけど何かわかりますか?」


「ああ、これは一回だけ鑑定が出来る眼鏡だ。」


「一回だけ鑑定が出来る⁉」


もし本当ならいっぱい集めておきたいアイテムだな。


「ああ、鑑定って言っても簡易鑑定って感じだから

わかるのは名前くらいだけどな。」


簡易鑑定か…

ないよりはマシだよな。

合成で凄いアイテムになっていく可能性もあるしな。


「ありがとうございます。

じゃあ奥の部屋に行ってますね!」


そう声をかけて奥の部屋に行く。


今日のドロップ品は

小さな魔石が8個

スライムの油が5個

眼鏡が1個だ。


小さな魔石は4個一気に合成してみる事にした。

出来たのは普通の魔石より一回りくらいでかい魔石だった。

買い取り金額も少し上がるかも!

後の4個はいつも通り普通の魔石にする。


スライムの油は5個全部一緒に合成することにした。

出来たのは橙色の油だった。

ちなみに、この間の黄色の油は大銅貨1枚と銅貨5枚になった。

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