第2話:現在

 静かな部屋にスマホのアラーム音が鳴り響くなかさして広くもない一人用のベッドに寝ていた男がもぞもぞと動き手を伸ばしてスマホを手に取りアラームを止めた。

 フゥア〜…、嫌なことを思い出したな…。

 ど〜も、俺の名前は、宮下 月葉(みやした つきは)です。好きなものはゲーム特技もゲームというこれと言って自慢できることのない普通の人間だ。いや…普通のって言ったらおかしいな暗い人間というのが良いのか?まぁ…さして特徴もないただの人間だ、さてと学校に行く支度でもするかな。

 俺はよっこいしょと言ってベッドから降りて洗面所に行って顔を洗って歯を磨いた。

 余談だが両親とは一緒に住んではいない中学を卒業してからは、出来るだけ知り合いがいない高校に行きたかったから今俺は県外の高校に通っているため一人暮らしをしているのだ。

 俺は顔をタオルで拭いてキッチンに向かった。冷蔵庫の中から生卵と4枚のベーコンを取り出しフライパンで一緒に焼くトースターで食パンを2枚焼いて皿にのせる。トーストの上にさっき焼いた卵とベーコンを2枚の上にのせて半分におって食べる。

 うん、美味しい、そうだ…紅茶淹れてなかった。俺は、紅茶の茶葉が入っている缶を取り出しちゃんと量を測ってからティーポットに入れて熱湯を入れた。その間に紅茶を入れるティーカップをお湯でしっかりと温めて準備をする。蒸らし時間になったらティーカップのお湯を捨ててその中に紅茶を淹れると同時に薔薇の花の匂いがした。

 これ缶が凝ったデザインだったから気になって買ってみたけどローズのフレーバーだったんだな。一口飲んでみると味はダージリンだった。

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