11歳 1カ月 眷属作って護衛させればいいやん


 2023年 4月〇日


 朗報【遂に俺特訓を再開する】

 

 理由は単純にして明解、影分身出来る数が増えて影分身に余裕が出来たからだ。


 余裕が出来たいっても、精々100体程度、それでも100体もいれば結構色々と出来るもんんで、武術訓練に魔法訓練を再開させていっている。


 そんな訳で特訓をしてるのだが、アレだな、やっぱり特訓は良い物だ。

 自分が強くなっているというのを感じれて非常に気分が良い。

 

 といっても魔力の伸びも武術の練度もそこまで上がってないんだけど。


 やっぱり影分身100体程度じゃ少ないってことかな?

 どうにかしてもっと特訓に回せる影分身の数を増やしていきたい。


 あ、そういえば最近眷属作ってないな、魔石は文字通り山の様にあるのに。


 良い事思いついたよ。


 眷属だ。

 眷属を作ればいいんだ。


 そしてその眷属に護衛依頼をやらせればいんだ。


 何でこんな簡単なことに気がつかなかったんだ。俺は馬鹿かよ。


 よし、日記を書いてる途中だけど、即実行の精神で今から護衛依頼用の眷属を作るか。


 でも、待てよ。作るとしてどんな風に作ろうかな?


 今の所俺の眷属といえば可愛い子犬であるヤミちゃんに出て来ただけで大問題確定のダークネスドラゴンと、最強の眷属であるケイと眷属ネットワークであるケネカぐらいかな?


 うん、護衛依頼には適してなさそうやな。


 いやまあ、ヤミちゃんは数もいるし護衛依頼に使えそうだけど、やっぱり可愛らしい子犬が護衛ですって出しても、「は?」って答えが返ってくるだろうな。

 やっぱり、明らかに強そうだったりする、THA護衛って感じの眷属がいいな。


 う~ん。


 どうしようかな?


 強そうで護衛って感じのする眷属。


 あ、そうだ無難に騎士でいいかな。

 それも暗黒騎士って感じの騎士がいいんじゃないか?

 容姿としては全身鎧で身を包み剣と盾を持った暗黒色の騎士、威圧感を持たせる意味を込めて身長は200センチくらいにしようかな?


 お、なんか凄く良い感じがして来たぞ。


 でも、身長を200センチにしてある程度の強さも担保するってなると余り数作れそうにないな。

 下手に手抜きして護衛とした敗れたりしたら嫌だしな。

 というか護衛が敗れる=で依頼人の死を意味するし、そうなったらめちゃくちゃ面倒くさそうやし。それは絶対に避けんといけんな。


 となると。魔石だけで作るのをやめて他に何か素材でも追加して強くしようかな。

 一応イメージは暗黒騎士にするわけやし、鉄の鎧と魔石を使って眷属として作ろうかな?


 あ、でも、待てよ。


 鉄の鎧なんてそう簡単にあるか?

 ラノベ的異世界ならともかく、ここは平和な日本だぞ。ないよな、じゃあ、鉄の塊と魔石で作るか。


 ・・・・・・・


 で?鉄の塊なんてどこにある?


 ・・・・・・・


 よし、日記途中だけど、ちょっと異能管理局の長にでも凸って鉄の塊用意させるか。



 

 30分後。


 


 ほい、鉄の塊用意出来ました。


 どうやら、異能管理局に異能【鉄操作】って人がいたらしく、鉄の塊をそこそこの量常に用意してたらしい。

 いやはや何というかご都合主義ここに極まれりだな。

 ラッキー、ラッキー。


 という訳で始ましょうか、眷属作りを。


 

 



 眷属を作ること1時間。






 よし、眷属作り終わったぞ~~~。


 割と眷属作り楽しかったです。


 作ったのは有言実行?通りに護衛依頼用の暗黒騎士、総勢500体。

 作り方は超絶簡単、魔石と鉄の塊を用意して、暗黒騎士の姿を想像するだけ、そうした大きさ2メートル、全身鎧に身を包み大きな盾と剣を持った立派な暗黒騎士の出来上がりです。


 後はそれを繰り返すだけ。


 繰り返す、このときめき、なんて口ずさみながら、一体で下手な街であれば崩壊させる程度の力を持った化け物を流れ作業の様に量産していくっと、割とめちゃくちゃやってるなって思ったけど。

 まあ、割とめちゃくちゃやってるわ。


 はい。


 だって、今回調子に乗って作った500体の暗黒騎士のスペック知ってるか?


 鉄の鎧を着てるから物理攻撃がヤミちゃんと違って効くという欠点?こそあるけど、その鉄の鎧もとい鉄、全てが俺の魔石に染まって変質してるせいか、硬いという言葉が意味の分からなくなる程度の硬さを持っている。

 とどのつまり実質物理攻撃無効と変わりない。

 因みにどれくらい硬いかというと、割と何でも切れる俺の闇剣が砕けて、俺の影分身に全力で殴らせたら、拳の方がぐちゃぐちゃに砕けて、適当に岩を土魔法で作って投げつけたら岩が粉々に砕け散ってっと。

 最終手段で今まで潰してきた犯罪組織の拳銃等の銃火器をそこそこの量、異空間に放置したまんまだったの思い出して、せっかくだと拳銃放ったけど、傷一つつかずって感じでした。

 

 更には身体能力がお化けで5メートル程度ぴょんぴょんジャンプ出来て、闇魔法で翼を生やしたら鉄の鎧を着てる筈なのに何故か空を飛ぶことが出来て、剣を振ったら魔力関係なしに当たり前のように衝撃波を出すことが出来て、相変わらず放出系の技は使ったら弱体化するけど、それ以外、例えば闇を変化させて盾を作るみたいなのだったらノーリスクで出来て、その盾は普通に銃弾を防げる程度の硬さを持ってるし。


 適当に街にでも放り込めば、それだけで血の雨を容易に降らすことが出来る、そんな存在になったわ。


 しかも何が凄いってケネカと接続した結果、カタコトだけど言葉を発することが出来るという点だ。

 知能という面でみてもケネカのおかげで他の眷属と同機させてるんで、割と高いしね。


 何かあった際はヤミちゃんを異空間から放出して敵を追いかけさせて、自分は護衛対象の側から絶対に離れないということも出来る。


 うん。完璧だな。


 スペック高すぎるな。


 今手持ちにある魔力ほとんど使ったけどこれなら。依頼者の偉い人やらエロい人もきっと大満足間違いなしだろう。


 そうと決まれば早速、俺の影分身達と入替をさせていこう。


 さあ、楽しくなってきたぞ。


 エイエイオー。


 

――――――――――――――――


 

 という訳で特訓再開だぜ。

 まだまだ主人公は最強の化け物になってくぜ。

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