第三部 3話 ギャルは集まる

「ごめんなさいね。てっきりウチか系列の会社に入ったのかと思っちゃってた」


「いえ、此方こそ当時は色々お世話になったのに……」


 日曜日故に不使用の、ドラッグストア内の処方箋受付の長椅子に腰掛け、現在のお互いについて話す二人。

 玲香とは対照的に、壱正の母はカゴに複数の湿布薬や塗り薬、化粧品類を入れていて。


「でも教職になったのね。立派ね〜。生徒さんからも慕われてるでしょう?美人だし要領良かったもの」


「いえいえ。慕われて……いるかは分かりませんが、良い子たちですよ」


「この街で高校教師っていうと、やっぱり万葉高校?」


「そうですね。私も地元に就職の、里帰り教諭です」


「あら、ならウチの息子もお世話になってるかな?」


「!………コレはもう答え合わせの様な質問で恐縮ですが、息子さんは、壱正君。ですよね?」


 結城という名字で、近頃子供と越して来たという話には、もう当て嵌まる生徒は一人しかなく、ただの確認になった玲香だった。


「あ、もう知ってくれてるんだ!ありがとう!」


「僭越ながら、部活の顧問もやらせて頂いています」


「!なんだ!壱正が言ってた背の高くて綺麗な顧問の先生って青戸さんか!」


「お恥ずかしながらですねそれは……」


 壱正は家でもありのままを伝えているのだなと、嬉しく思うと共に、職務怠慢等の余計な事まで言っていないかと、不安になりもした玲香だった。


「でも壱正最近、高校楽しそうだから良かったのよ。青戸さん始め、学校の皆のお陰だね」


「そういえば、転校が多かったと言っていましたものね」


「うん……まぁ女一人で育てなきゃなんなかった時期も長かったから、学校関係だと色々つらい思いさせちゃってたとは思うんだけど」


「………」


 部活を受け持つ身として、今の結城壱正からは、辛さを思い浮かべる事はむしろ難しいなと感じる玲香。

 とはいえそれだけ、裕美子達家政部の面々が、良き影響を与えてくれたのだろうとも思った。


「それでもコッチ来てから、あの子毎日楽しそうで良かったのよ。ありがとうございます」


 玲香の方を向く様に座り直し、深く礼をする壱正の母だった。


「いえいえ。私なんかは碌に力になっていませんよ。友達と……(恋人はまだ伏せておくべきだろうな)あと、バイク通学してるのもあるでしょう。優しい子ですが、責任感も強いですから」


「ただのおじいちゃんの受け売りみたいなものなんだけどねぇ。変なトコ似ちゃって」


「それこそお爺様が、元白バイ隊員故の安全運転でしょうし、こと他のバイク通学の生徒の規範にもなるくらい、しっかりしていますよ」


 事実、少しずつながら、壱正の模範的な運転によるクリーンなイメージが、原付通学の生徒達の雰囲気を、少しずつ改善してもいた。


「ありがとうございます。そっか……じゃあやっぱり一人でも…」


「?結城さん?」


「あ!ううん!何でもないの!……やだごめんなさい!こんな時間!流石に今日は夕飯作らなきゃだからお暇するね!ありがとう青戸先生!」


「いえ!此方こそ長々と!……ではまた」


「はい。息子の事よろしくお願いします」


 言うなり再び一礼して、そそくさと駐車場へと向かう壱正の母。 

 家事に仕事に大変だなと、果たして自分にああいった母親になれるだろうかと諦観気味に考える玲香。

 と、共に。


「一人でも……どういう意味だろうか」


 その言葉が、妙に胸に引っ掛かっていた。









ーーーーーーーーーー





「イッチー」


「はい」


「裕美子とはもうヤッた?」


「うわあっ!?……な、何をいきなり言うんですか真白さぁん!」


 バイク用のジャンパーにカッコいいアップリケを縫い付けたくて、真白さんに教わってる僕。

 いきなりそんな質問されたから、針が指に刺さりそうになっちゃったよ……。


「まだヤッてねーの?」


「してませんよ。そんな直ぐ見境ない事しません」


「じゃあ乳くらいは揉んだべ?」


「揉んでません!」


「ベロチューはした」


「し!……てはいません」


「なるー。とりまフツーにキスだけはしたか」


「!」


 な、なんて誘導尋問の上手さなんだろう真白さんは…。

 恋愛関係の理詰めが凄く速い気がするよ……。



〜〜〜〜〜〜〜


 

『きょぅゎウチしゅうごぉなんだが!(*☻-☻*)』

 ってメッセージが姫奈さんから来た今日の朝。

 直ぐに裕美子さんから補足というか注釈のメッセージが来て、とりあえず遊びに来いって意味だと教えてもらった。

 道すがら途中で裕美子さんと真白さんと落ち合う。

 今日の裕美子さんはダメージデニムにシンプルなタイトTシャツ。

 真白さんは赤いオフショルダーで、レザーのミニスカートと厚底サンダルだ。

 そんな感じで姫奈さんのお家に来たんだけど……。





「す、凄いお家ですね」

 

「そっか、壱正初めてだもんな」


「ヤベーよな!ドッキリでハリボテかっての!」


 何故か爆笑する真白さん。

 裕美子さんに毎回来る度に笑ってるって後で教えて貰ったんだけど……。

 確かにコレは……。


「大豪邸、ですね……」


「まーヒナアイツ一応社長令嬢だもんな」


「アタシも最初聞いた時は口開いてたよ」


 笑っちゃう位大きな、所謂、でっっかい日本のお城みたいな門が付いてるおうち。

 それでいて、門に付いてる窓枠から見ると、その先には中庭みたいなのがあって、そこから100メートルくらい先に、お屋敷っぽい邸宅が、見える様な見えないような………。

 そんな感じの距離感の、姫奈さんのお家だった。


「ヒナー!来たー!」


『ういー!ソロモンよー!』


「あーしは帰ってキターーー!」


『……どうぞ』


「(ひらけゴマ的なヤツかな…?)」


 門に設置されてるインターホンでやり取りしたら、重そうな門がガチって開いた音がしてして、真白さんが景気良く入って行ったんだ。


『あ、いっくんのバイクは入って左の駐車場置いといて。狭くてメンゴ』


「はい!ありがとうございま………(狭い…?)」


 お家の中にコンビニの駐車場みたいなのがある事が、狭い…のかは、僕には計りかねるね、流石にコレは…。





「おかえりなさいませご主人様〜」


「お、お邪魔します」


 何故か姫奈さんにそんな言われ方で出迎えられた僕達。

 和装の大きな玄関とはちょっと趣の違う、フリルの付いた着物かな?和風メイド服?みたいな格好をした姫奈さん。

 いつもの地雷系のファッションを少し和風にした感じかな?髪の赤いツインテールも、大きくて真っ赤なお団子になってるし。


「ん、大福作って来た。後で食お」


「裕美子あざまるー。真白は?」


「無いっ!」


「知ってる」


「あの、僕……こんなんしか持って来てないんですけ「わーお!ライブガードの2リットルじゃん!!!いっくんサンキュー愛してるちゅっちゅ〜!」!……」


 裕美子さんに教えて貰った、姫奈さんが好きだというケミカルソフトドリンク。

 ウチの集落に唯一ある商店に売ってる、他じゃ滅多に無い2リットルボトルに、大喜びしてくれた。

 のは良いんだけど、そのままの勢いで激しいスキンシップが来ようとしていたので……。


「うぉぉい!!!ヒトのカレシに爆乳押し付けようとすんなぁ!」


「あんだよ裕美子付き合った途端独占欲つよ〜い!ハマーン様かよ〜!」


 裕美子さんが素早く割り込んでくれて、事なきを得た…。


「すみません姫奈さん。僕も裕美子さんの彼氏なので…」


「むう〜」


「しゃーねーよヒナ。裕美子いねーとこで乳乗せんべ」


「乗せんな!」


「でも、余りに肩こりが酷いなら「壱正」はいっ!」


 い、今のは決してコレまでのスキンシップがなくなるのが惜しくてとか、そんなんじゃ無い………無いって断言しろ、僕。


「ま、いーや上がれ〜い」


 一くだり終えて、姫奈さんにお家の中に案内される。

 豪華な日本家屋というか、ガラス張りの障子窓が何十枚も並んだ長い廊下に中庭の石庭?まである。

 けれど……。


「(おうちの方が見当たらない…)」


「姫奈んちは両親共めちゃ忙しいみたいでさ、滅多にいねーんだ。たまにお手伝いさん居るけど、アタシら来る時は呼んで無いみたいで。姫奈なりに気ぃ遣わない様にしてくれてんだよね」


「そうなんですね……」


 姫奈さんは、三人の中じゃ一番マイペースだけど、そのマイペースさが周りを穏やかにしてくれるから、今日もいつもの僕達の空気を大事にしてくれてるのかな。


「いっくんもちっとで着くぞー」


「はーい」


 そのまま廊下を抜けて、そこからスロープ式の坂を少し登って、右に曲がって、また長めの廊下を歩いて、最後左に曲がればーーー。


「どーぞ」


「お邪魔します…!」


ーーー襖の奥には、姫奈さんらしいビビットなカラーと、ロリポップ?なデザインのインテリアで埋め尽くされた、可愛いお部屋があった。

 勿論、大きさは、凄いね…。


「(おじいちゃん家の大広間よりある…)」


 ウチも昔ながらの日本家屋だから、それなりに大きな客間があるけれど、元のスケールが大違いな感じだ。


「いっくんそこの女王様席座る?ちな椅子のフリルはウチの自作〜」


「凄いですね!……でも見るだけで座るのは遠慮しときますね…」


「ちえっ」


「しれっと二人並んでんなぁカップルぅー」


「別にいーだろ」


 姫奈さんに部屋の真ん中にある、カスタムされてるキラキラしたリクライニングソファーを指されたけど、やんわり断って、裕美子さんとクッション二つ並べさせてもらって座る。

 真白さんが僕の隣に座って、姫奈さんが僕の真ん前に座っ……。


「何で弁当食ってる時と同じ配置なんだよ!」


「言うてコレが一番落ち着くし」


「それな」


「否定しきれないですね……すみません裕美子さん」


 座るとなると落ち着く配置。

 でも場所が変わっても、コレが僕達家政部だって気がして、なんか良いな。


「まーいいや」


「そいやデート何処いったん?」


「この間皆さんと行ったショッピングモールです」


「おーおーええやんええやん。王道やん」


 語気が関西のおじさんみたくなる姫奈さん。

 格好とのギャップがなんか面白い。


「壱正の服とか見た」


「健気だなー。裕美子は尽くすタイプだなぁ。イッチーちゃんとお返ししたか?」


「あんまり出来てないですね……」


「良いよ。他の事で色々返して貰ってるし…」


「裕美子さん……」


「うん…」


 他の事……でも僕は、もっと沢山、こないだ思った通り、裕美子さんの力になりたいんだ。

 裕美子さんは僕に気を遣ってくれちゃうから、僕に何が出来るか、これからも考え続けなきゃ。


「トリップスイッチ入れちまったぞヒナー」


「休戦きょーてー!裕美子大福とジュース注ぐの手伝ってちょ〜」


「!……わーったよ」



〜〜〜〜〜〜


 そういう訳で待ってる間、手持ち無沙汰な僕の為に、真白さんが縫い付け方を教えてくれてる中での、そんなやり取りだった。


「まーでもゴムはとりま買っとけな?」


「そ、そうなんですか……?」


「んー、そりゃ徐々にって思うのもアリよりのアリだけどさー、やっぱムードってモンが出来ちった時に、流石にナマで出来ねーべ?」


「!なるほど…」


「だからってゴム無いからしねーってのも、裕美子悲しむぞ?つーわけで、女に恥かかせねー為にも、コンドームはちゃんと用意しとくべし!」


 腕を組んで、格言っぽく言う真白さん。

 ポーズはふざけてるけど、言ってる事は確かに理に適ってて。

 勿論、そんな直ぐにはって思ったりもするけど、もしかしたら、そういう時が来た時に、避妊具ってのは、セーフティになるって事なんだろうな。

 感情のままで、裕美子さんを妊娠させてしまうのは、良い事では、無いと思うから。


「わ、わかりました!が、頑張って買います…」


「おー!恥ずいなら一緒にドラスト行くぞ?イッチー」


「流石にそれは「それかあーしで乳の揉み方練習しとくか?」それはもっと駄目!……あぁ……裕美子さん…」


「……」


 真白さんがおっぱいの谷間を、僕の顔の前にどんどん近付けようとしたその時、タイミングが良いのか悪いのか、裕美子さんがお皿に乗せた大福を、持って来てくれてしまった…。


「真白は大福没収、壱正も半分な」


「説め!(いや、さっきの避妊具の話もそれはそれで…)…言い訳はしないです……真白さんは説明してくださいね」


「( ・∇・)♪〜」


「真白」


「すんませんでした。反省しまぁす!」







「やっぱり裕美子の大福うまうまのうまやわ〜鉄華団のアトラ飯並〜」


 何とか裕美子さんをとりなして、無事皆で大福を食べる事が出来た。

 今度から僕も、なるべくしっかり激しいスキンシップを断れる勇気を持たなきゃだ。

 勇気……勇気なのかな?


「裕美子さんはお二人のおうちに遊びに行く時は、大福を持って行くんですか?」


「大福とか、寒天とか、水羊羹とかだな。ばあちゃん直伝のヤツ。てか、壱正に甘いモノは初めてか」


「そういえばそうですね。甘さの中にほんのり塩気があって美味しいです」


「アレ?あーし等に最初に手料理振る舞ってくれたんも大福だっけ?」


「せやせや。裕美子はん料理上手で驚いたモンやで」


 ライブガードをゴクゴク飲みながら思い出に浸る姫奈さん。

 黄色いから少しアルコールに見間違えそうな飲みっぷりだった。


「それな〜黒ギャルが和菓子っつーギャップ萌えよ!」


「アタシからしたら二人もガサツっぽいのに手先器用で驚いたっつの」


「性格と器用さは比例しね〜のよ」


「手先の為に他を捨ててるまであるな!」


「あははは」


 やっぱり、改めて思うと、三人とも、とってもしっかりギャルって格好とメイクなんだけど、でも好きな物には凄く一生懸命で上手で。

 だから、初めて会ったあの時から、僕に対しても線引きしないで接してくれて。

 それで僕も、見た目だけで決めるのは良くないって、思えたんだよな。


「笑ってる本人もよっぽどギャップ萌えだぞー?イッチ〜」


「こんな草食顔でハンドル握ったら爆走男だもんな〜!ぶぉんぶぉん!!」


「爆走は語弊がありますよ……」


 ハンドル握ってるポーズの姫奈さん。

 あからさまに目を険しくしているね……。


「そうだぞ。別に壱正は自分勝手にぶっ飛ばしてるワケじゃねーし」

 

「なるー。カノジョには白馬の王子様よなー」


「いやまだ2ケツは出来ねーの。来年から」


「そうなん!焦ったいわ〜アクシズ潜伏中のシャアか〜」


 来年から……。

 裕美子さん、ちゃんと来年も、僕とお付き合いしてくれるんだ。

 裕美子さんの口から聞くと、自分で思うのよりも、何倍も嬉しい。


「まーイッチーがカッコ良く走って来る時は何時も裕美子ん為だもんなー」


「ん。こないだなんかはツイでプチバズりしてるし!」


「!あ……お二人も、知ってたんですね」


「まーあーしらはイッチーっつー男にゃ、なんも心配してねーけどさ」


「ニュータイプみたく避けてたもんな〜」


「真白、姫奈…」


 お二人が心配しないでくれたのは、多分、裕美子さんの事を想ってってのも、きっとある。

 だからこそ、僕も、それにちゃんと応えられる様に、もっと上手くなろう。


「ちゅーわけで!本題っすわ!」


『?』


 パァン!と手を叩いた姫奈さん。

 中々脈絡の無い本題っぽいけど、今から話す事が、今日呼んでくれた、理由なのかな?


「イッチーも入って、展覧会出て、交流会やったべ?なら次はさ〜〜文化祭!!!家政部でなんかやろうぜぇ〜〜〜!!!!」


 何処からともなくクラッカーを出して、パーティーみたいに弾けさせた姫奈さん。

 結構ビックリしたけど、言ってる事は、凄く分かるものだった。


「おー!文化祭かー!」


「まぁ……良いかもな。この流れなら中学生達も来てくれっかもだし」


「なんか、学校内だけなのに今までで一番お祭りって感じがしますね!」


「だしょ!?今のウチ等なら、よく分かんないけど、スゲーモン出来そうだし、やるべやるべ!!」


「うぉぉバイブスブチ上がって来たァァ!!フェスT作んべ!!」


「祭り用の料理か……何作ろっかな」


 みんな、凄いやる気になってる。

 やっぱり自分達の好きなモノに前のめりになってる三人は、輝いてて、カッコいいな。

 初めて会った時から変わらない、僕の好きな三人だ。

 

「つー訳で、いっくん」


「はい?」


「そろそろ、いっくんがやるモン、決めてちょ!」


「!……そう……ですね!」


 引き延ばしていたこの課題も…いい加減決着を付けなきゃだ。

 













「イッチー、あーし裕美子んちにハサミ借りに行くから着いてくけど、どうする?」


「いーよ真白。壱正、流石にこっからバイク押すのは大変だから、大丈夫」


「……わかりました。じゃあ、僕もここら辺で。お二人共気をつけて」


 姫奈さんちからの帰り道、途中のバス停まで来た所で、裕美子さんと真白さんと別れる。

 まだ日も高いし、真白さんが一緒なら、帰りも安心だ。


「壱正、帰ったら電話すんね」


「!はぁい!」


「安心しろイッチー!裕美子に乳の揉まれ方教えとくからなー!」


「教わらんわ!」


 なんて言いながらバスのドアが閉まった所で、僕もバイクにエンジンを掛けて、帰路に着いた。










「そっか。姫奈さんちからウチだとココ通るんだ…」


 通りがかった、この間の事故になりかけた所。

 あの日以上に発進の時の左右確認をして、今日は直進じゃなくて左折を……?


「(なんだろうこの人、何で渡んないのかな)」


 横断歩道に渡ろうとしてる歩行者が居るから一時停止してるけど、何故かその人は渡らないで、コッチをジロジロ見てる。

 仕方ないから手振りで渡る様促すけど、何故かその人は渡らずーーー。


「(わっ!コッチ来た!当たり屋かな!?)」


 ーーーのそのそ近付いて来る、男の人。

 僕まで1メートルって所まで来た所で、色の付いたサングラスを下げた。

 その顔は……。


「どーも、お久しぶりですね。私の事……覚えてるかなァ?」


「?…………!(この間、裕美子さんの店に来てた…)」


 初めてのバイトの日に、初めての配達をして、初めての告白をされたあの時……の少しだけ前に、裕美子さんへのしつこい質問を遮った、あの人だった。






つづく




※2週間程お休みします

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る