ようこそ!かくよむ国へ📚 〜ちいさな小説家の小さな冒険~ 【別冊シンプル創作論】

みちのあかり

ちいさな小説家 小説を書こう!

第1章 小説家の国に行こう

第1話 ここは小説家の国(一人称)

 あれ? ここは? どこ?


 目が覚めた私は、真っ白い部屋にいた。何もない明るいだけの部屋。


「ようこそ! 小説家の世界へ」


「あなたは? わたしはだれ?」


「記憶がないの? そう。安心して、死んだわけじゃないから。ここは小説家の楽園。誰も読んでくれない地獄、という人もいるけどね」


「小説家の楽園? ですか」


「そう。あなたは……そうなのね。あなたは中学生ね。小説家になりたい夢があるみたいね。それで呼ばれたんだ。なるほど」


「どういうことですか? 一人で分かられても困ります」


「あなたはね、小説家になりたいと思っているの。でも、どうしたらいいか分からない。その夢を知ったここの運営さんたちが、あなたに小説を書く体験とノウハウを教えようと精神を呼び寄せたの。一か月ここで頑張ったら元の世界に戻れるから、この世界を楽しんできてね。でも帰るためにはポイント貯めないといけないからサボらないように」


「ポイントですか? 貯められなかったら?」


「小説家の夢はあきらめるのね。大丈夫。こつこつ頑張ってね。じゃ、登録しましょうか。どの国にする?」


「国ですか?」


「一番の大国は『ナロウ帝国』ね。上手くいったら大金持ちよ。でも、競争はきびしいわ。あなたには……そうね、中堅の領地がいいかも」


「どこですか?」


「『かくよむ国』か『あるふぁ連邦』辺りがいいんじゃない? 住人優しいわよ」


 わたしは、いろいろな領地の特色を聞いた。そして私は『かくよむ国』に住むことにした。


 これから、わたしの冒険がはじまる!

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