第23話 又吉直樹さん おススメの古本屋さん
解離の症状が激しかった16歳のときにダヴィンチで『京都の本屋特集』があり、すっかり京都にあるユニークな書店の紹介に魅了された。
その後、私は高校のほうから白い眼で見られ、見捨てられ、課題も多くこなしたにも関わらず、高校を辞めさせられた。
本来な高校3年生だった17歳の初夏に、私は行けなかった修学旅行の代わりに祖母と連れられ、京都へ行くことになった。
17歳のときの記憶はほとんどないものの、この京都旅行だけは克明に覚えている。
京都駅でダヴィンチを抱えながらお目当ての書店を探し回った。
そのダヴィンチの特集にはまだ、芥川賞を受賞していなかった又吉直樹さんのインタビュー記事もあった。
あの頃はまさか、ダヴィンチで読書エッセイを連載していた又吉直樹さんが天下の芥川賞を受賞するなんて夢にも思っていなかった。
又吉直樹さんの一押しの京都の四条通にある昔ながらの古本屋さん。
江戸時代の合巻や版画がそのまま生身の印刷物として売られたいたときは、感動のあまり、その場で30分くらい立っていた17歳の私だった。
さすがに値段が厳しいので購入はできなかったものの、古都ならではの悠久の歴史の重みに深い感銘を受けた。
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