第7話 僕の意見で学校が変わる
『下駄箱にある君の靴にくっつきたい』7話
ルーカスは元々金髪で目が青色だった。
周りから見たらそんな子いないに等しかった。
だが、ルーカスは中学に入学してから学校改革をしようと思っていた。まず、髪色の自由を求めて、先生たちに抗議した。
ある日突然1年生の全員が髪色を茶髪や青色や銀髪に染めてきたのだった。
先生たちはそんな彼らに黒に染めるよう言ってきた。
すると今度は授業をボイコットしたのだった。先生たちは慌てふためき、どうしようもなくなった。その時のことを周りは1年の乱と呼んでいる。
そして、無事髪色の自由が認められた。
ルーカスは特別な存在として崇められた。
2年になってもルーカスは授業中にお菓子を食べてもいいようにするなど、事あるごとに先生に提案してそれを通してきた。
そして3年になり満場一致でルーカスは生徒会長に上り詰めた。
ルーカスは自分のことを特別だとは思わないという。
周りのおかげで生徒会長になれたからだとも言っている。
ルーカスは女子には優しく、先生には敬意を表し、男子には幼馴染のように接することを目指している。
みんなに平等に優しくしていると、勘違いも生まれてしまう。
女子から何度、好きと告白されたかは分からない程である。
ただ1人だけルーカスは女子と付き合っていた。それは同じ生徒会の山地結衣さんだった。
彼女はルーカスが恋愛感情を持てないことを知った上で付き合っていたのだった。
ルーカスと山地は付き合っていると噂されるほどのカップルだった。
南礼司は複雑な気持ちでその噂を耳にしていた。
次の話はルーカスと山地結衣が付き合った理由である。
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