12月29日 生物の進化について

 進化というのは生物の生存に有利な変化のみを示す現象ではなく、遺伝的浮動によって集団内に顕れた生存に有利でも不利でもない中立形質のうち、自然選択によって環境に適応しているものが子孫を残した結果、その生物の集団全体に生じる形質の変化のことを云います。


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 自然選択がはたらかないヌルい環境では、意味の分からぬ形質が子孫に残される可能性も大いにあり、そこに意味を見出だしてもしょうがないのです。

 "役に立たない変化"も"進化"です。

 現在の生物学ならびに高校で教える進化の概念はこんな感じです。


 そもそも"役に立つ"という概念が人間本位なのです。


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 キリンは高いところにある葉っぱを食べるために首を長くしたのではなく、首の長い形質をもったキリンが葉っぱを食べて命を繋ぎ子孫を残したから、今、生存しているキリンは首が長い。現在の進化論の基本的な考え方です。


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 その世代が獲得した形質、即ち獲得形質は遺伝しない。ただしDNA修飾は受け継がれることがある、とかね。……生殖細胞への伝播経路が謎なんだけど。


 生物学は楽しいよ!( ゚ω゚)ウェイ!

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