おっさん特殊部隊兵士とAIボットの異世界漂流記

ろにい

異世界転生編

めぐりあい

第1話 プロローグ1

[はじめに]


初めての方は、はじめまして。

前作「ひとりぼっちの・・」をお読み頂いたかたは、お久しぶりです。


砂糖に血液を侵食された・・ろにいです。


この度は拙作にお立ち寄りいただき、ありがとうございます。


本作は、病気療養中に妄想したあれやこれを、リハビリのつもりで文章にしたものです。


筆者の妄想全開の物語ですが、お楽しみいただけたら幸いです。



本日20:00にもう1話投稿します。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



◇203x年9月21日02:28 

琉球自治区八重山郡某所


 「…90 seconds to party…」

 

 ヘッドセットから”アイスマン”のしわがれ声が聞こえて来た。


 「ケルベロス1より。Jアラートだ、防御姿勢を取れ!」


 短く命令し、隊員たちがそれぞれ遮蔽姿勢を取ったスマートドッグの陰にうずくまって防御姿勢を取るのを確認してから、素早く自分の相棒であるスマートドッグの炭素繊維複合材ボディーの下に潜りこんだ。


 


◇203x年9月20日21:30 

八重山郡某島南東沖 海中

 バージニア級原潜 

 SSN-803 USS Arizona


 「”ヘイ!ダイ。この作戦が終わったら休暇が貰えるな。フロリダの俺の実家でのんびり釣りでもどうだ?お袋も喜ぶ。”」


 アクアラングと武装の重さにうんざりしながら、部下達と一緒にエアロック・チャンバーの狭いハッチを潜ろうとした俺に声を掛けてきたのは、US NAVY SEAL海軍特殊戦グループ1に所属するアルファーチームの小隊長アルファーワン”アイスマン”だった。


 「”海兵の女神よ!どうかお前のお袋さんのミートパイを食べるという試練から、この憐れな海兵を守り給え!”」


 十字を切ってニマニマ笑いながら”アイスマン”の髭面にそう言ってやった。


 「”この不信人者め!極東の島国の原住民には、高尚な文化は理解されにくいもんさ。”」


 そう言いながら、”アイスマン”は右手の拳を突き出してきた。

 

 ヤツの拳に右手の拳を軽くぶつけながら答えた。


 「”ヘイ、カウボーイ。ガムをくれないか。”」


 「”ああ、相棒。なら作戦が終わったらビール奢れよ。グッドラック!”」


 そう言って”アイスマン”はチューインガムを俺に手渡した。

 俺はいつも通りガムをもらうとポーチの中に押し込んだ。


 「”お前もな。相棒。”」


 ・・・なんてことの無い、出撃前のいつものルーティーンさ・・・。



◇203x年9月21日03:30 

琉球自治区八重山郡某所


 「・・弾着ー!いm・・」


 小隊の榊原がそう小さく叫んだ。


 東と南から甲高いエンジンの轟音を吐き出して、日米両国の潜水艦から発射された米軍のトマホークと我が軍の12式改誘導弾ひとにいしきかいゆうどうだんが同時にC国基地へ突っ込んでいった。


 ドッガ――ン!ドッガ――ン!ドッガ――ン!ドッガ――ン!


 「”Mission Start!"」「状況開始!」


 ”アイスマン”の命令に続き、NAVY SEALに編入された我が小隊、ケルベロスチームに命令を発した。


 装備したIVAS(統合視覚増強システム)デジタルコンバットゴーグルの赤外線映像には、C国基地のフェンスに向かって進む部下達と彼らに随伴するスマートドッグの姿がくっきりと映し出されていた。


 

◇203x年9月21日03:40 

尖閣諸島西南海域

 C国海軍 055型ミサイル巡洋艦 


 「”艦長。・・・・・・・・・”」


 「“・・・・!”」





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

□IVASゴーグル

一昔前にSFだったのに・・・もう現実が追いついとる


参考サイト:


https://www.peosoldier.army.mil/Equipment/Equipment-Portfolio/Project-Manager-Integrated-Visual-Augmentation-System-Portfolio/Integrated-Visual-Augmentation-System/






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