備考:あとがき、紹介文

あとがき

 皆様の貴重なお時間を、拙作に費やして頂き誠にありがとうございます。

 こちら、長編2作目になります。


 終わりに、この物語の切っ掛けについて触れたいと思います。


 カナブンです。

 単純明快ですが、カナブンがひっくり返っていたんです。

 それも、しょっちゅう。

 家の前で、道端でも。

 もぞもぞと起き上がろうと必死な姿を見ていると、何だか愛らしく思えてきて、見かける度に助けてあげました。

 そして、ふと思ったんです。


 何かいいことあるかも、と笑


 とまあ、こんな切っ掛けであります。

 私は物語にはテーマを込めています。

 この長編ではこんなテーマを込めてみました。


 それは――自分を変える勇気です。

 大人なのに、大人じゃない。

 青春を全て通り過ごした社会人たちが、好きな人目掛けて

 ああでもない、こうでもない、

 一歩ずつ試行錯誤の連続で、自分の殻を破っていく。

 それは社会に出ることともリンクしていきます。


 この物語は、エイジが木掛を好きになったことから始まりますが、物語の発端は木掛のトラウマです。

 木掛は心配性という柔らかなベールで覆い、大げさな表現にしてますが、きちんとした病名もある、ずっと対人関係に悩んできたヒロインです。木掛がこのままではいけないと、エイジに声をかけたことから全てが動き出します。


 そして、もうひとつの時間軸が動き出します。

 それは、古賀根夢衣の物語です。彼女もまた自分を変えようと社会に一歩でますが、周囲に溶け込めず挫折をしてしまいます。そんななか、ひょんなことからカナコがやってきて、カナコの力を借りて、一気に自分を変えていきます。


 物語のテーマが、自分を変える勇気であるならば、

 対を成す裏テーマは――人を理解することの難しさ、です。

 とはいっても、小難しいことなく、変に暗くもせず、ラブコメらしくドタバタコメディを繰り広げていき、最後は木掛の暗い過去の積み重ねがひとつの奇跡を起こします。


 小説でも現実でも物語を動かすのは『好き』であり、それが全てです。


 誰かを好きになったり。

 何かを好きになったり。

 自分を好きになったり。


 全ての原動力は好きにつきます。


 私のなかでキャラは生きており、いつしか彼らが勝手に動き出し、それを追ってました。そして、こんなことを考えてました。

 実際、木掛さんと付き合ったら大変だろうなと笑

 本編は終了しましたが、今後は小エピソードでも作ろうかなと考えてます。


 最後にここまでお読み頂けた方へ感謝を込めて。

 この物語は約12万文字です。

 これは文庫一冊と変わらない分量です。

 数多の作品のなかで、素人の小説を最後までお読み頂きありがとうございます。


 応援頂けた全ての方へ感謝を込めて。



「あなたがすきっ!(……な、元カナブンですけど)」

 


 2023年1月15日 小林勤務





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あなたがすきっ!(な、元カナブンですけど)【本編完結済】 小林勤務 @kobayashikinmu

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