鬼の捨て子 17歳の衒学的詩集

第12話 飢餓


 ――どうしたの。寂しいよね。


 僕の子犬は愛護センターに連れて行かれた。


 そこは犬や猫をの命を奪うところ。


 大人は建前ばかりをいって僕を貶してばかりいる。


 僕は要らない子なんだ。


 僕はまた頚動脈を切ろうとして死のうと思った。


 これで三回目だ。


 四年生になってももう五ヶ月ほど経つ。


 秋の夜長には幽霊が来て僕を慰めてくれるんだ。


 分かる? 分からない……。


 僕は空想上の友人に相談をしてみた。


 彼女の名前は『チーちゃん』といっていつでも僕に話しかけてくる。


 チーちゃんは随分と気が大きくて優しい。


 チーちゃんはとても綺麗で僕にキスをしてくれる。


 チーちゃんが現実にいたらいいのになあ。それで僕はチーちゃんに手紙を書く。

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