一里塚

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 千里の道も一歩から

 一里36町、約4km、だいたい1時間

 1,000時間!

 一里を目途めどに、ちょっとひと休みしましょうか

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 一里塚いちりづか、いわゆるマイルストーン。

 道しるべ、あるいは標識変わり。


 一里塚はその名の通り、江戸の街道一里ごとに塚が築かれ、旅人の目印となっていました。

 そこへえのきなどの樹木も植えられ、木陰で休める場所も提供されていたといわれます。


 江戸時代、世の安定と共に街道が整備され一里塚も設置されたのですが、休憩所の役割も加えたとは、幕府もいきなことをするものです。


 昔の為政者いせいしゃだって、旅程の長さに旅人が迷わないよう、そしてまあちょっと休めとその道の困難さをわかっていたのです。


 目標が高ければ高いほど、それは遠くかすむ。

 道の長さ、遠さには心がくじけてしまいそう。

 けれど、一歩踏み出さなければ、一歩いっぽ踏みしめていかなければそこには届かない。


 まずは一里塚を目指し、それで刻んでいきましょうか。


 慌てない、慌てない。


 一歩の大切さを知るからこそ、そこで一服、ひと休み、ひと休み。

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