スパイス

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 ピリッと辛く?

 とろけるように甘く?

 それとも、苦みが癖になる?

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 大航海時代の幕開け、あるいはそれを激しくさせた一端は香辛料スパイス争奪戦。


 そのために戦争も起こるし、太平洋を越えて世界一周も。


 それほどの魅力がスパイスにはありました。


 もともとは腐敗防止のため。

 でも、様々なスパイスが発見、発明されることで、人間の味覚をさらに発達させ、料理がはるかに美味になりました。おいしいものを食べる喜び、それすらもスパイスは人間に与えたのです。


 それは天使か、悪魔か。


 辛味のなかに甘味が隠れ、苦味も少しアクセントに。

 うま味も加わり、複雑濃厚な忘れがたい味を生み出す。

 加減を間違えば逆の意味で忘れがたく、二度とごめんとなる。

 ひとさじか、ふた匙か、加減の難しさ、危うさ。


 甘いあまいお菓子も、ずっと続けば飽きてしまう。

 そこで辛みの刺激を……。

 無限ループ。

 落とし穴。


 スパイスの程よい加減、見極める「舌」を持ちたいです。

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