卓越した言葉選びによる暖かな世界

少女とウサギさんとの心温まる交流と奇跡を、桜の美しさや鮮やかさも織り交ぜながら読ませて下さるお話です。

この作品の素晴らしい所は、童話調の暖かで子供でも抵抗なく読める文体でありながら、言葉選びや表現力が卓越しているため、1場面ごとの情景が目の前に文字通り「パッと」浮かんで来るところです。
この2つ、ありそうでハイレベルに両立させてる作品は少ないので。

そこに加えて、主人公の少女の心情描写や行動、見たもの等が丹念に描かれているので、良質の児童向けアニメを見ているような感じで一気にラストまで読んでしまいました。

読んでけっして後悔しない1作です!!

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