リモートワーク

 リモートワーク。


 近年では、パソコンやスマホの普及に感染症の影響も加わり、互いに顔を合わせることなく、遠隔で仕事をするということが増えています。

 通勤に要する時間や満員電車、悪天候、服装などに悩まされることもなく、自宅でもカフェでも出張先でも、移動中でも料理中でも筋トレ中でも、謎の組織に追われたり、怪物と戦ったり、古代文明の謎を解き明かしたりしている最中などにも、自由な場所・自由な状況で仕事ができる。

 便利なものです。


 しかし、リモートワークに秘められた可能性は、それだけに留まりません。

 顔が見えないということは、身分を偽って仕事ができるということ。

 社員本人などに代わって、家族、友人、リモートワーク代行の人、通りすがりの人、飼いネコ、AI、幽霊、座敷わらし、小さいおじさんなどが、相手に全く気づかれることなく仕事をこなすことも可能なのです。

 あなたの同僚も、もしかすると、いつの間にかネコにすり替わっているかもしれません。


 考えてみれば、このネット社会では、リモートワークに限らず、相手の姿が見えない状況というものが数多くあります。

 このサイトで小説を書いたり読んだりするのだってそうです。

 画面の向こうの相手がどういう存在であるのかは、常に謎。


 ちなみに、わたしはアレです。

 人間ですよ。もちろん。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る