第28話 閑話、天界の神たち
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今回は短いです
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此処はトムたちの住むアーム世界を管理する神の住む天界である。
その天界で男と女の神が話をしていた、
男の神は最高神、女は創造の女神だ。
最高神が独り言のように。
「地球を管理する神から頼まれて自分の命を顧みずに見知らぬ他人を助けた2人を地球では生き帰らす事が出来ないので、魂を渡すからそちらの世界で生き返らせてくれと頼まれて転生者として生き返らせて試練を与えたが、あの2人は、今まで頼まれた人間とは違うな」
創造の女神が。
「そうですね、いままでも頼まれて転生者として生き返らせたのに試練を乗り越えられずに、楽な悪の道に走った者ばかりでしたからね」
「全く、どうして楽な道に走るのかな? だが、あの2人は試練を乗り越えて立派に善の道を歩いているからステータスを上げてスキルも良いスキルを与えたが、もう少し応援した方が良いのかな」
「うーん、どうでしょうか」
「そう言えば、君もダンジョンの管理者の魔法使いに成りすましてトムを助けただろう」
「えっ! 知っていたのですか?」
「私を誰だと思っているのだ、此の世界の最高神だぞ、知っていたが見逃していただけだ」
「だって、余りに試練が酷かったから少し応援しただけですよ」
「アッハハ、君が応援しなかったら私が応援したが・・・・・・・・」
「でしょう、トムは良い子ですからね。応援したくなるのよ」
「だからと言って君の身体を与えたのは応援しすぎじゃないのか」
創造の女神は顔を真っ赤にして。
「あ、あれはですね・・・・・・反省していますから、その事には触れないでいただけますか」
「アハハ! 貸が一つだな」
「全く、最高神の癖に意地悪なのですね」
「いや、見て見ぬ振りをしたのだから優しいだろう」
「フン、そう言う事にしておきますわ。それよりもトムとナナリーナの2人を今後どうしますか」
「そうだな。君はどうしたい?」
「えーと、最高神様はズルいですね、私に先に言わすなんて、私は幸運を与えます」
「ん? 幸運か、どうしてだね」
「あの2人は今のままでの与えた力で幸せに暮らせると思いますが、もっと幸運になれば2人は周りの人たちを幸せにすると思うからです」
「私と同じ考えで良かったよ。これ以上の能力を与えるより運を良くすれば良い国を作り、此の世界を変えて特にあの帝国を何とかしてくれるはずだろう」
「やっぱり、あの帝国を何とかしないと此の世界に住む生き物が困りますものね」
「君もそう思うか?」
「はい、私たちが直接手を下せない規則なので、トムとナナリーナに加護を与えて此の世界を変えて貰いましょう」
「今、トムとナナリーナが困っているのはどんな事なのかな」
「住民の数が増えない事でしょうか、移住者を余り募集して増やすと、他の街から苦情が出て険悪になるので限界があるみたいです」
最高神は黙り込んで暫く考えていたが。
「確かにこの世界の生物はまだ少ないから・・・・・・そうだ、新しい種族が出来るようにすれば良いのか」
「えっ? 新しい種族ですか?」
「そうだ、繫殖力が強くて1年で大人になるゴブリンと人族と同じ知能で体力のある獣人族を掛け合わせて新しい種族を作る事にする」
「でも、余り増やし過ぎないで下さいね」
「大丈夫だ、此の世界の総人口の0、3%以内にするから」
「それなら問題になりませんから私も賛成します」
こうしてこの世界に新しい種族が誕生する事になったのである。
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