しょうせつとれーにんぐその1

バブみ道日丿宮組

お題:苦し紛れの小説練習 制限時間:15分

 暑いからセックスだ。

 冒頭が怪しければ、読者は増えるだろうか。

 二人っきりにしたら、セックスするものなのか。

 恋人とのいない人間が恋愛小説というか、官能小説めいたものを書くのはどうなのか。

 ないものの感触はわからないし、ついてるものが普通であればそれでしかない。

 体験する機会はたしかに存在してる。

 幼馴染もやらせてくれるといつもいってるが、断ってる(処女と童貞をそこで捨てるのはちょっとなんか違和感。でも、毎日お風呂入りに来るし、いつかはなっちゃうと思う)。

 でもさ、恋人でもないのにセックスするなんて、何かがおかしい気がするな。風俗はよく知らないけど、そんな感じじゃない?

 何にしても今日はハーレム系のものを書こうと思う。

 読み返すと気持ち悪いなぁってなるんだけど、仕方ないことだよね。モブキャラが夢見すぎだろってね。

 彼女の作り方ってタイトルで頑張る小説を書くのも面白いかもしれないが、恋愛成立してしまうとほんと終わってしまうよね。頑張るのが目的で、叶ってしまうと途端にリアルになる。

 そういうのがラブコメというのかもしれないけどさ。

 漫画で何十巻も描いてる先生にはほんと頭があがらないね。内容はつまらなくても継続できればなんとやら。

 とりあえず始めようか。

 乳首について30ページぐらい書いてみよう。プロはきっと100ページぐらいちょちょいのちょいなんだろうな。

 色・形・硬さ・匂い。

 あるとすればこんくらいか。

 お風呂に一緒に入る幼馴染を思い出す。

 ふっくらとした桃尻。ぱっつんぱっつんなふともも。ピンク色の乳輪。ほどほどにある乳房。甘いミルクの香り。ちょっといじると固くなる大きな乳首。

 なんていうか……エロくない。

 ただたんに並べてるというのもあるけれど、おっぱいとかちんちんとかもっと直接的な方が想像つくんじゃなかろうか。

 ここらへんは筆者の経験がもろにでるよね。

 やっぱ幼馴染としとく?

 うーんうーん、とうなりながら乳首に関するお話が30ページできた。見事というか、内容がない。絶対面白くない。

 乳首の説明をひたすらされたとして、それを面白いと思う人はいない。

 もっとエロいのが書きたい。

 ここは参考文献も増やして、幼馴染と寝よう。

 その旨をメッセージで幼馴染に送ると、ハートマークが大量に送られてきて、これ履いてくねと、黒くてエッチな画像が送られてきた。

 高まりそう。

 研究だぞ……研究。

 幼馴染で勉強するんだ。そして小説を投稿するんだ。

 いけるいけるーーいけませんでした。

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