第6話 匿う

 犯罪者を匿った場合

 どんな罪に問われるかぐらい知っている。

 けど僕は

 肩を上下に揺らし今にも泣き出しそうな君を

 放っておくわけには行かなかった。

 血濡れた手にはナイフ。

 君の足元には胸から血を流し横たわる男。

 意識はない。

 逃げよう! どこまでも。

 その男は僕がこの世で一番殺したかった男なのだから。

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140字の恋愛小説 神楽耶 夏輝 @mashironatsume

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