怪事件2:別れの時

チャプター1

俺は、明一の後を追っていた。

「何処へ行くつもりなんだ?」

そこへ、美佐がやって来た。

「激。もしかして、明一の後を?」

「ああ。怪しい気がするんだ。」

「明一は、私に任せて。激は、街に戻って、テンだらけになっている街へ向かって。」

「理解った。召幻衝。アークトマホーク。」

チャプタ―2

俺は、召喚したアークトマホークに乗って、大手町へ向かった。

すると、前方から、無数のテンの大群がやって来て、襲い掛かって来た。

「キエーッ。」

「ウワーッ。狙幻衝。アークブラスター。シュート。」

俺は、テン達を次々と一掃しながら、進んで行った。

「くそっ。これじゃ、いくら倒してもきりが無い。どうすれば?」

「行ける場所まで、行ってみようぜ。」

「ああ。それしかない。」

チャプタ―3

やがて、俺は、大手町へ辿り着いた。

「どうやら、地下から来ているらしいな。」

「気を付けろよ。真っ暗になっているから。」

「理解っているさ。それじゃ、行って来る。」

チャプタ―4

俺は、地下鉄の線路を走りながら進んで行った。

正直、きつかったぜ。

「この先か。乗り入れか。少し休もう。」

俺は、ピザとコーヒーを駅の売店で購入して、昼食を済ませた。

「もう少し、先のようだ。」

チャプタ―5

そこへ、明一がやって来た。

「明一。どうしてここに?」

「激。お前に消えてもらわなければあかんのや。クククッ。」

「美佐は、どうした?」

「さあな。知らへんわ。首領。」

チャプタ―6

そこへ、首領がやってきた。

美佐は、首領に捕まっていた。

「離しなさい。何をする気?」

「ここで、消えてもらう。激。明一を倒してみろ。さあ、やれ。」

「出来るか、そんな事。俺と明一と美佐は、大親友だ。出来る訳ないだろう。」

「クククッ。ならば、貴様をここで滅して進ぜよう。」

チャプタ―7

その時、明一と美佐は、首領を取り押さえた。

「き、貴様ら、わざと?」

「ああ。敵を欺くには、味方からって、よう言うやろう?」

「引っ掛かったわね。激。今よ。」

「狙幻衝。アークブラスター。アークマグナム。Wシュート。」

俺は、首領を狙撃した。

「ウワーッ。クククッ。私は、本物ではない。影武者でしかない。」

チャプタ―8

首領の影武者は、デリートロッドのスイッチを押して、デリート刑事 斬に変身した。

「デリート刑事 斬。」

「もう一人、居たのか。創造神覚醒。」

俺は、アーク刑事 激に変身した。

「破壊を斬り裂く創造の剣。幻衝怪退治課 アーク刑事 激。デリート刑事 斬。

 お前を逮捕する。」

「ここで、三人とも消えるが良い。斬幻衝。デリートヘルブレイク。」

明一は、一人で、その技を喰らった。

チャプタ―9

「明一。しっかりしろ、明一。」

「激。わいは、もう駄目かもしれへん。へへへっ。」

「明一。じっとしていろ。」

「そんな訳には、いかへんな。うおーっ。」

明一は、斬へ突撃していった。

「おとなしく消えれば良いものを。狙幻衝。デリートブラスター。シュート。」

斬は、明一を狙撃した。

「これがわいの本気や。拳幻衝。おりゃーっ。」

明一は、フルパワーの拳を喰らわせた。

「激。後は、任せたで。」

「明一ーーーっ。」

明一は、倒れた。

チャプタ―10

「ヌオワーッ。や、やりおるな。」

「激。アークパルサー、借りるね。」

「止めろ、美佐。止めてくれ。」

「アークパルサーフルパワー。」

「そんな技、防いでくれる。反幻衝。デリートリフレクト。何っ? ウワーッ。」

「どう、斬? 観念しなさい。」

「バカめ。私は、自己修復出来るのだ。デリートランサーデスペラード。」

斬は、デリートランサーで逆三角形を描いてから、美佐を一刀両断した。

「激。楽しかったな。でも、もう無理みたい。」

「美佐ーーーっ。」

明一と美佐が気が付く事は無かった。

チャプタ―11

「激。早う行こうや。」

「なんやねん?」

「や、やるやないか。」

「本当によう助かったな。」

「気い付けてな。」

「激。ここは、私達に任せて。」

「あのね、どうしたら、こんな事になるの?」

「御苦労さま。これで、この件は、終ね。」

「観念しなさい。」

「引っ掛かったわね。」

俺は、涙を流した。

チャプタ―12

「バカな奴らだ。おとなしく従っていれば良いものを。」

「誰も、貴様らのような怪物に従うつもりはない。よくも、俺の友を。お前だけは、

 絶対に許さん。」

「愚かな。破壊は、楽しいぞ。激。もっと、破壊をさせてくれ。僕の美の為に。

 アハハ八ッ。」

斬は、笑いながら、俺を斬りまくった。

「ウワーッ。なんのこれしき。くっ。」

「クククッ。貴様も私の手で消してくれる。」

斬は、三つの武器を一つに合体させて、デリートバズーカにしてから構えた。

「ブレードギラー。」

俺は、ブレードギラーを構えた。

「デリートグラビディック。」

斬は、俺を狙撃した。

俺は、走りながら強行突破した。

チャプタ―13

俺は、走りながら強行突破した。

「そんなバカな。僕の技が効かないはずがない。何故だ?」

「うおーっ。ブレードギラーブラフフェニックス。おりゃーっ。」

俺は、不死鳥に姿を変えて、斬を貫通し突破した。

「ヌオワーッ。だが、これで、任務は、果たせた。この僕が敗北とは、納得がいかないけどね。

 ぐはっ。」

斬は、爆発して消え去った。

チャプタ―14

そこへ、レイドがやって来た。

「激。こいつは、倒せるかな? 召幻衝。いでよ、幻衝怪「大蛇(オロチ)。」

レイドは、大蛇を召喚した。

「ピギーッ。」

「召幻衝。アークテリオン。アークジラフ。アークモード。」

俺は、召喚したアークテリオンを人型に変形させて重装甲にしてから、飛び乗った。

「完成。アークオーディン。」

チャプタ―15

大蛇は、アークフリートに巻き付いてから、無属性の電流を流しまくった。

「ウワーッ。アークジラフ。」

「任せて。アークショックランサー。はーっ。」

アークジラフは、大蛇を浄化した。

「ピギーッ。」

「槍幻衝。アークジャべリン。」

アークフリートは、アークジャべリンを手に取って構えた。

「斬幻衝。アークルーンランサー。」

アークフリートは、大蛇を一刀両断した。

「グウーッ。」

大蛇は、爆発して消え去った。

「激。悲しいかもしれないが耐えろ。」

「ああ。そんな事は、理解っているさ。」

だが、俺の涙は、しばらく止まらなかった。

チャプタ―16

ここは、謎である。

「斬まで撃破するとは。まあ、これで、私の作戦通りだが。」

「首領。次は、どうなさるおつもりで?」

「考えてある。クククッ。全てを破壊するのみだ。三日後に実行するぞ。」

「仰せのままに。失礼致します。」

レイドは、消えるように去って行った。

チャプタ―17

ここは、署である。

俺は、ソファーに座りながら、ピザとコーヒーを食していた。

「もう、この署に戻って来る事は、あまりなさそうだな。」

そこへ、鈴と雷がやって来た。

「激。明一と美佐は、どうした?」

「ああ。話すと辛くなる。」

「そういう事ね。もう二人とも居ない。」

俺達は、悲しい空気に包まれた。

「もう、この話は、よそう。それで、犯人の姿は、これだ。」

俺は、一枚の写真を見せた。

チャプタ―18

「こ、こいつは、全ての正義の味方の敵。その名も、首領。」

「激。もしかして、首領を倒すつもり?」

「ああ。この件は、俺が何とかしなくちゃいけないんだ。済まない。」

俺は、署を後にした。

そして、ラストバトルが始まろうとしていた。

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