2. ダイ・ハード(1988年、アメリカ)

 ブルース・ウィリスが、今年(2022年)に、失語症を理由に、俳優業を引退するということで、改めて見たくなって、最近、見直してみました。


 いや、改めて見ると、本当にすごいですね。

 とても1988年の映画とは思えない出来です。


 監督は、ジョン・マクティアナン。主演はブルース・ウィリス。

 「ダイ・ハード」は、「Die Hard」、つまり「なかなか死なない」という意味で、日本でのタイトルと原題が全く同じという、珍しい作品。


 ちなみに、当時、まだ若かったブルース・ウィリスは、元々、アメリカではコメディアンとして知られており、アメリカの観客は、まさかあのコメディアンが! という衝撃を受けたそうです。


 それ以降、ブルース・ウィリスの代表作になり、続編が4つも作られましたが、やはりシリーズ物は、最初が一番衝撃を受けるもの。


 ストーリーとしては、クリスマスの日に、たまたま奥さんに会いに、ロサンゼルスの高層ビルに行った、ニューヨーク市警の主人公、ジョン・マクレーンが、たまたまそのビルにやってきたテロリストに巻き込まれ、たった一人で戦うというもの。


 ジョン・マクレーン自体が、いかにもアメリカ人が好きそうな、「マッチョで、強い男」という感じですが、どんな逆境にあっても、決して諦めず、ユーモアたっぷりに皮肉的なセリフを吐くのが、アメリカ人はもちろん、日本人にも受けました。


 よく「Yippee-ki-yay」(イッピカイエー)と言ってますが、これはアメリカのカウボーイがロデオの時などに発する言葉で、まあ「くたばれ」とか「クソったれ」、「イカレ野郎」みたいな汚い言葉ですね。


 他にも、なかなかシニカルなセリフを吐きますが、ユーモアたっぷりで、英語がわかる人が見ると、確かに面白いんだと思います。


 また、作中に、C4爆弾を起爆させるために、大量の電気信管をぶっ刺して、コードを巻き、モニターと結び付けて、エレベーターシャフトから落下させますが、当時(80年代)のC4爆弾は、なかなか起爆しないけど、このやり方だと高いところから落とした衝撃で、電気スパークを起こして、爆発するそうです。


 当時の、ハリウッド映画は、本当にすごいですね。

 そもそも、日本の映画じゃ、このレベルの映画は作れないし、ビルや車などを簡単に爆破して、銃を撃ちまくってます。


 改めて、ブルース・ウィリスのすごさを思い知りました。

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