二九三九四七日目

 目が覚める。上品な部屋だった。鏡を見ると、僕は精悍で紳士的な顔立ちだった。今は寝間着姿だ。でもクローゼットにはスーツやネクタイもある。

 僕はいかにも気品あふれる紳士な身なりで外へ出る。

 不思議なことを言う人に出会った。小さな少年だった。

 自己紹介をすると、僕よりも年上らしい。

 彼はなんだかよく分からないことをまくし立てた。

 君達は破廉恥だとか、この世界は狂っている、とか、人類を救ってやらなければならない、とか。そうして哀れみの眼差しで僕を見る。


 彼は何が言いたいのだろう?


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