父 忠志の証言

私はそこそこ売れっ子の小説家で、多田蔀ただしとみという名前で活躍しております。

年頃の息子がおりましたが、あまり感情を表に出さない子でした。一体誰に似たのやら…。

ここ最近は息子に何やら薄くもやがかかったように見えておりました。

もう自分も若くはないので小説の書きすぎによる疲労かと思いましたが、妻や編集担当はそういう風には見えないので不思議に感じておりました。


妻が発見した時、酷く混乱しているようでした。


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