あとがき

『追放忍者は良くキくクスリを作りたい 〜薬師に転身した最強ニンジャ、殺伐したダンジョン街をおクスリで気持ちよく癒す〜』をお読みいただきありがとうございます。西山暁之亮です。


本作は古いRPGではお馴染みチートジョブのニンジャを題材にした大きなくくりで言うざまぁ系の物語になります。ただし作者の好みを最初からふんだんに取り入れているため、普通のものとは一風変わったものになっています。


読んでわかるかと思いますがおふざけ100%、仕事の際はけっこう時間をかけるはずの推敲もサーッとやって大体書いたままのものを突っ込んでいる趣味作品です。なので誤字脱字がちょっとあったのはご愛嬌。報告していただいた方、本当にありがとうございます。助かります。


主人公のアルザ君については「自己評価があまりにも低く、自分の価値に気づいていない」というのを誇張して書いているのですが、これはチート能力と相反する性格のため、私の書くものの中ではキャラクターデザインがかなり難しかった印象です。


でも日常生活でそういう人いますよね。謙遜して「自分なんて全然~」なんて言ってるかと思いきやストイックすぎて自己評価を床ペロまで落としている人。単純に自分の中のハードルが高いのではなくて、マジで自分の実績と技に納得していない人。


天才肌の人もそうだし、完璧主義の人もそうですし、この作品の主題である「自分の軸」を自分の中にしっかりと確立させながらも、評価を他者に預けてしまう人は少なからず当てはまる事かと思います。


私も小説を書いていると、どうしても人と比較してしまい、自分にあるべき軸を他者の評価軸に置いてしまい、ものすごく落ち込んでしまいます。主人公のアルザにはそういう部分も投影して書き上げました。


ともすると厭味ったらしくならないように気をつけなければならないし、だからといってチートを控えめにするのもどうなのか。


そういう二律背反、毒にもなり薬にもなる設定をどうやって描けば良いのかな~と思って練習で書いた側面もあります。


練習かつストレス発散、おふざけ全開だけどキッチリ書く。習作と趣味作が混じったような形でスタートした本作。既にざまぁ系の流行りが傾きかけ、ハーレムもあんまり流行ではない中、自分色をかなり強くした作品にも関わらず、終えてみれば予想以上の★や評価、コメントを頂いていました。皆楽しんでいただけたようで書いたかいがありました。


続きを望む声も頂いて嬉しいのですが……私事で本当に申し訳ないのですが、兼業をしつつ小説や漫画原作、シナリオと執筆業をしているのでこちらばかりに注力できず、一定の評価数が無いと続ける優先度が低くなってしまいます。


なので本作は一旦終わりとさせていただきつつ……続きのプロットはふわっと考えていますので、何か奇跡が起きれば、愛用の万年筆でメモ書きしたこれらが生きるのかもしれません。


ということで、ニンジャのお薬作りのお話。

貴方様の琴線に触れられたのであればこれ幸いです。


もし「面白かった!」「続けてほしい!」という方がいらっしゃいましたら、★でやレビューで応援いただければ嬉しいです。次回作ともどもよろしくお願いします!



西山暁之亮

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追放忍者は良くキくクスリを作りたい 〜薬師に転身した最強ニンジャ、殺伐したダンジョン街をおクスリで気持ちよく癒す〜 西山暁之亮 @NishiyamaAkinosuke

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