夏の残り香はどこか哀しくて

企画から参りました。
寂しげな香りが漂うタイトルに惹かれ、現時点で公開のプロローグを読ませていただきました。

サブタイトルから知らされるのは、主人公(?)が近く命を手放す覚悟をしているという事です(本文から病気などではないと想像しています)。
理由はまだわからないけれど、秋の気配の哀愁と秋風を冷たいと感じる切なさ、その風が転がす夏の名残り。かつて命の重みを持っていたものは軽く乾いて、そこには何とも言えない虚しさが残ります。
美しい表現とともに文章が綴られていて、語り手の気持ちが読み手の心にすっと入ってきます。

この先に待ち受ける展開が大変気になります。
今後への期待を込めて、敢えてお星様に余白を残しました。

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