第三章:バトル1:幻衝怪四天王出現

チャプター1

俺の名は、激。

俺は、街の中をパトカーで巡回していた。

「何も事件が起きなければ、良いな。」

だが、それは、あいつの声と街の爆発によって、破られた。

「ウワーッ。キャーッ。」

「フハハハーッ。騒げ、もっと混乱させてやろう。炎幻衝。」

チャプター2

術を放った人物は、壊恐 滅だった。

俺は、パトカーを降りて、滅の元へ向かって走り出した。

「止めろ、滅。何が面白いんだ?」

滅は、国技館のてっぺんに居た。

「クククッ。お前か。テンども、あいつを倒しておけ。」

滅は、十五体ものテンを召喚してから、去って行った。

「待て、滅。くっ。こいつらを何とかしないと。アークマグナム。」

俺は、アークマグナムで、テン達を次々と倒していった。

チャプター3

そこへ、明一と美佐がやって来た。

「どうした?」

「玉突き事故や。それもあり得へん様な状況で。」

「どんな状態で起きた?」

「車を確認したら、手の跡が、車全体についていたのよ。」

「事故現場を見ていた人達やドライバーの人達は、無数の手に引っ張られたと言うてた。

 指紋は、人間のものじゃないらしいんや。」

「激。何か心当たりでもある?」

「こんな事が出来るのは、幻衝怪の主、「幻衝怪四天王」しか居ない。」

幻衝怪四天王。最強の幻衝怪の四人組の事である。

この上も居るのだが、また後で。

「何やて?」

「それじゃ、激でも、勝てないの?」

「いや、それは、戦ってみないと理解らない。

 手だらけの幻衝怪「テズルモズル」、首無し吸血幻衝怪「リーチ」、

 火の竜巻の幻衝怪「火砕流」、そして、謎の幻衝怪「ワイラ」。

 今、俺が言ったのが、その幻衝怪四天王だ。

俺達は、事故現場へ向かった。

チャプター4

「ここや。ここで起きたんや。」

それは、見た事もない程、酷い事故現場であった。

そこへ、手だらけの幻衝怪が出現した。

「このテズルモズル様の手に任せれば、ざっと、こんなもんよ。」

「明一と美佐は、隠れていてくれ。」

明一と美佐は、走りながら去って行った。

「一人で戦うつもりか?」

「ああ。俺一人で充分だ。」

「良いだろう。速幻衝、乱幻衝、拳幻衝。」

テズルモズルは、素早くなる事と乱れ打ちと拳を同時に想像して、術を放った。

「ウワーッ。アークブラスター。」

俺は、アークブラスターでテズルモズルを狙撃した。

「ウワーッ。やるな、人間。だが、これは、防げまい。握幻衝。」

テズルモズルは、巨大な手に化けて、俺を握った。

「ウワーッ。雷幻衝。」

俺は、雷を想像して術を放った。

「ウワーッ。しびれる。ヌオーッ。」

テズルモズルは、手から、俺を離した。

「今だ。アークソリッド。」

俺は、アークソリッドを構えた。

「アーククエーサー。」

チャプター5

俺は、テズルモズルを狙撃しようとしたが、何者かに打ち消された。

「テズルモズル。何してんの?」

「リーチ。火砕流。ワイラ。どうしてここに、お前らが?」

「気にするな。さっさと、あの刑事を片付けるぞ。」

「OK。それじゃ、いくか。」

「握幻衝。」

「リーチスマッシャー。」

「火災旋風。」

「グランドシェイク。」

幻衝怪四天王達は、技と術を同時に放った。

「ウワーッ。」

チャプター6

俺は、地面に落下して気絶した。

「こんな奴に負けていたのか?」

「うるさい。どうでも良いだろう。」

「私達に逆らう者が居るなんて。」

「ふっ。我らが気にする程の相手では無かったな。テズルモズル。治療をしてやろう。

 回幻衝。はーっ。」

ワイラは、テズルモズルを回復させた。

「ワイラ。済まねえな。」

「礼などは、要らぬ。帰るぞ。」

幻衝怪四天王達は、不気味に笑いながら、消えるように去って行った。

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