ストーリー13:アーク刑事

チャプター1

俺は、明一と美佐と雷と一緒に、走りながら、キエーレビルへ向かった。

「雷。真は、あのビルの中に?」

「ああ。居るとすれば、最上階だ。」

「エレベーターは、あるんか?」

「あるけど、壊れている。」

「何やて? しゃあない。」

「前方から、何か来るわよ。」

「前方からやって来たのは、十体ものマンドレイカー達であった。

「キエーッ。」

「ここは、私に任せて。早く行って。」

「ああ。理解った。美佐。頑張れよ。」

「激。またね。おりゃーっ。」

チャプター2

俺達は、キエーレビルの入口へ辿り着いた。

入り口には、レイドが居た。

「クククッ。この先へは、行かせない。」

「こいつは、俺と明一に任せろ。」

「理解った。任せた。」

「わい一人で充分や。」

「てこずるなよ、明一。」

「へっ。理解っとるがな。いくでーっ。」

チャプター3

俺は、雷達が、レイドと対決している間に、キエーレビルの最上階へ辿り着いた。

「はあはあぜーっ。やっと着いたぜ。」

屋上には、真が居た。

「クククッ。この「しゆうインフェルノ」さえ完成すれば、滅の作戦通りだ。」

「しゆうインフェルノか。鈴にでも聞いてみるか。えーと。」

俺は、鈴に電話をした。

チャプター4

「しゆうインフェルノ? ちょっと待って。調べてみるから。」

「鈴。まだか?」

「あった。しゆうインフェルノ。ブラックホールの波動と破壊の波動とキエーレ剤火薬用粉末を

 一つにして放つとても危険な兵器よ。発明したのは、壊恐 滅。」

俺は、寒気を感じた。

「何っ? 理解った。鈴。ありがとうな。」

俺は、真の元へ向かった。

チャプター5

「フハハハーッ。後は、充電してから、スイッチを押すだけだ。これで、全てが・・・。」

「そこまでだ、鬼獣 真。」

「お、お前は、月虹 激。良いだろう。出でよ、幻衝王「ラクシャーサ」。」

すると、そこへ、ラクシャーサが出現した。

「何でございましょう、しゆう様?」

「あの刑事を消してしまえ。」

「了解しました。ワウーッ。乱幻衝。」

ラクシャーサは、爪で俺を斬りまくった。

「ウワーッ。やるじゃねえか。だが、それ程じゃないな。」

「ちっ。生意気な。融幻衝。十幻衝。」

ラクシャーサは、融合を想像して、十回連続で術を放った。

「ウワーッ。まだだ、ラクシャーサ。」

「何っ? 命乞いか?」

俺は、全ての武器を合体させて、アークソリッドオメガにして構えた。

「ヘヘヘっ。アーククエースオーバー。」

俺は、ラクシャーサを狙撃した。

「ウワーッ。クククッ。あまいな。全幻衝。」

ラクシャーサは、全宇宙を想像して術を放った。

そして、キエーレビルは、崩壊した。

チャプター6

「クククッ。このラクシャーサを本気にさせるとは、愚かな奴だ。」

「ラクシャーサ。街を破壊して来い。」

「仰せのままに。ワウーッ。」

そこへ、レイドがやって来て、真にスマホを手渡した。

「滅か。しゆうインフェルノなら、とっくに完成したぞ。」

「真。依頼料は、いくらだ?」

「ふっ。五億ドルで良い。」

「ふっ。そんだけで良いのか? しゆうインフェルノをお前にやろう。派手に使え。」

「本当に良いのか? クククッ。理解った。思う存分、使わせてもらうぞ。」

滅は、電話を切った。

チャプター7

「真の奴、私の罠に、こんなに簡単にはまるとは。まあ、それで、私の作戦は、大成功という訳だ。

 フハハハーッ。レイドシャドー。居るか?」

「はい。滅様。御命令を。」

「しゆうインフェルノのパワーをフルにして来い。任せたぞ。」

「理解りました。お任せを。」

レイドシャドーは、地上へ向かった。

「真もろとも吹き飛ばせる力を持つ兵器か。見てみたいものだ。この異次元からさっさと出て、

 別の異次元へ向かおう。私の時間稼ぎもこれでうまくいく。ブラックホールから誕生し

 幻衝怪よ、派手に散るが良い。」

滅は、魔法陣を作り始めた。

チャプター8

俺は、がれきの中からはい出た。

「明一。雷。美佐。」

「激。よう助かったな。こない凄い崩れ方は、見た事ない。」

「四人とも無事か。激。済まん。レイドを倒し損ねた。」

「気にするな。それより、ラクシャーサと真を捜さないと。」

「まさか、あの兵器?」

「美佐。鋭いな。ああ。あの兵器は、とても恐ろしくて危険な物だ。」

「激。その兵器の名は?」

「しゆうインフェルノ。」

雷は、冷や汗をかいた。

「雷。一体どうしたの?」

「まずいぞ、その兵器は。真の奴は、全世界を消すつもりだ。激。早く行け。」

「理解った。行って来るぜ。来い。アークトマホーク。」

俺は、アークトマホークに乗って、街中へ向かった。

チャプター9

ここは、無人のビルである。

屋上には、真が居た。

「クククッ。激の奴、まだ生きていたか。」

そこへ、ラクシャーサがやって来た。

「しゆう様。御命令を。」

「ふっ。街の中を破壊して来い。」

「仰せのままに。ん、何者だ?」

ラクシャーサは、レイドシャドーの気配を感じ取った。

「滅様からの伝言だ。しゆうインフェルノをフルパワーで放て。」

真は、レイドシャドーを斬り裂いた。

「ギャーッ。確かに伝えたぞ。」

レイドシャドーは、爆発して消え去った。

チャプター10

「ラクシャーサ。私は、滅を消す。お前は、激を消し去れ。」

「了解。ワウーッ。」

俺は、六本木に居た。

「何処かで、少し休もう。」

「喫茶店なら案内するぜ。」

そこへ、ラクシャーサがやって来た。

「激。この先へは、行かせん。邪幻衝。」

ラクシャーサは、邪気を想像して術を放ってから、蹴りを決めたが、へドルによって防がれた。

「おい、へドル。しっかりしろ。」

「ふっ。こんな形でしか恩を返せないワン。」

「ああ。もう充分だ。元気出せ。」

「俺は、厳格その物ワン。消える時間がもうすぐ来るワン。楽しかったワン。ありがとうワン。

 時が来たワン。もう、俺の事は、忘れるワン。じゃあな、アーク刑事 激。

 頑張るワン。」

へドルは、リードを残して、跡形も無く消え去った。

チャプター11

俺は、泣き崩れて怒った。

「ラクシャーサ。お前を逮捕する。」

「ほざけ。融幻衝。十幻衝。」

ラクシャーサは、融合を想像して、十回連続で術を放った。

「おりゃーっ。」

「こ、こんな事は、あり得ない。」

「アークフィスト。アークエッジ。斬幻衝。アークカリバー。」

俺は、ラクシャーサを✖の字に斬り裂いてから、振り返った。

「任務完了。」

「ギャーッ。しゆう様。御許しをーっ。」

ラクシャーサは、爆発して消え去った。

チャプター12

その頃、明一と美佐と雷は、署で真の居場所を探していた。

「ここからだと、行けそうだな。」

「でも、そこは、マンドレイカーだらけで、大変よ。」

「しゃあない。そこから行くしかないんやったら、行くしかないやろう。」

「明一。行くぞ。美佐は、署を頼む。」

「ほな、行くでーっ。」

「了解。何かあったら教えて。」

「理解った。じゃあ、またな。」

雷達は、真の居るビルへ向かった。

チャプター13

ここは、無人のビルの屋上である。

「ラクシャーサが負けたか。クククッ。仕方ないな。巨幻衝。」

真は、しゆうに変身して、巨大化した。

「グオーッ。このしゆうインフェルノで、全てを吹き飛ばしてくれる。」

俺は、空を飛行しているしゆうを発見して驚いた。

チャプター14

「あいつが、しゆうなのか? 召幻衝。アークアニマル。アークモード。」

俺は、アークジラフにまたがったアークオーディンに飛び乗った。

「完成。アークオーディン。槍幻衝。アークジャべリン。」

アークフリートは、出現したアークジャべリンを手に取って構えた。

「喰らえ。斬幻衝。アークルーンランサー。」

「邪魔が入ったか。斬幻衝。六幻衝。」

しゆうは、アークオーディンを六本の剣で斬りまくった。

「ウワーッ。くっ。何とかして倒さないと。アークオーディン。アークジラフ。」

「私達なら、大丈夫だ。でも、奴にダメージを与えられない。」

「それじゃ、どうすれば?」

「フルパワーで放ってみたら?」

「させるか。見せてやろう。壊幻衝。しゆうインフェルノ。」

しゆうは、アークオーディンを狙撃した。

そして、アークオーディンとアークジラフは、気絶した。

チャプター15

「まだ、俺が居る。」

やって来たのは、アークタートルだった。

「何か、良い方法でもあるのか?」

「合幻衝と唱えてみろ。」

「理解った。合、幻、衝。」

俺は、術を唱えた。

すると、アークフリートとアークジラフが完治して、目を覚まし、アークタートルと共に、

変形して合体し、ブラフアークになった。

「激。これが、創造剣士ブラフアークだ。」

チャプター16

「ブラフアーク? これなら勝てる気がするぜ。拳幻衝。アークセイントドライブ。」

ブラフアークは、しゆうに拳を決めた。

「ウワーッ。この私を本気にさせるとは、喰らえ。しゆうインフェルノ。」

しゆうは、ブラフアークを狙撃した。

「ウワーッ。仕方ない。一気に決めてやる。ブラフスペースシャイニング。」

ブラフアークは、しゆうを狙撃しつつ、浄化した。

「ヌオワーッ。クククッ。まだだ。」

チャプター17

しゆうは、巨大なブラックホールに姿を変えた。

「フハハハーッ。我が名は、ブラックホール型巨大獣帝「ゲマトル」。

 全てを吸収し尽くすものなり。さあ、我と共に崩壊しよう。」

俺は、怒った。

「お前に、この世界は、渡さない。剣幻衝。アークシミター。」

ブラフアークは、出現したアークシミターを手に取って構えた。

「しゆうインフェルノフルパワー。」

ゲマトルは、中心部から、全エネルギーを放出した。

「ウワーッ。これならどうだ?」

ブラフアークは、アークシミターをゲマトルの中心部へ投げ込んだ。

アークシミターは、ゲマトルの中心部に突き刺さった。

「これ程の力を持つとは。貴様は、一体、何者なのだーーーっ。」

ゲマトルは、大爆発して消滅した。

チャプター18

五日目の夜。

俺は、アークトマホークに乗って、巡回をしていた。

「安全第一か。やっと帰れるな。」

「こんなに遅くまで、御苦労さん。激。何か来るぞ。」

やって来たのは、装甲車であった。

中には、ぐでんぐでんに酔って、出来上がった状態の壊恐 滅が乗っていた。

「ヒック。激か。ひき逃げしてくれる。」

装甲車は、狂ったような速さで接近して来た。

「アークトマホーク。退いててくれ。」

「理解ったって、おい。何をするつもりだ?」

俺は、道路の中央に立った。

チャプター19

「激。消してやろう。」

「脚幻衝。はーっ。」

俺は、装甲車にフルパワーの蹴りを決めた。

「ふっ。やるな、激。勝負は、この次だ。」

装甲車は、爆発して消え去った。

だが、そこに、壊恐 滅は、居なかった。

チャプター20

「壊恐 滅は、不死身なのか? 署に戻って調べよう。」

「激。壊恐 滅って、何者だ?」

「マグマから誕生した人間。」

「ふっ。気味が悪いぜ。」

俺は、署へ向かった。

エピローグ チャプター1

俺は、天衣と烈香に引っ張られていた。

「ねえ、激。複を買いに行こうよ。」

「映画館だよね、激?」

「天衣。烈香。理解ったから、腕を。」

「あっ、御免。それでどうするの?」

「映画だよ、あの映画。」

俺達は、映画館の看板を見て、すぐに立ち去った。

「本当に見るつもりだったのか?」

「あ、いや、別に見なくても良いんだ。」

「それじゃ、服しかないよね。」

俺は、戦い続けるけど、この話の続きは、しばらく、お預けだ。

それじゃ、偵察に行って来るぜ。

「幻衝怪退治課 アーク刑事 激。」

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