人生でいちばん長い日〜間話…恋愛教授はかく語りき―成人の日③

※いつもの自爆覚悟のエロを期待していた方は申し訳ありません。


――――――――――――――――――――――


 シアは静かに目を瞑りながら…しかし凄まじい緊張感を出しながら身体を真っ直ぐピーンとしている。


 もしかしたら待っているのかも知れない…


 しかし俺も童貞だ、ちょっと待ってほしい。

 俺は片付けが終わり備え付けの飲み物を飲み、一服していた。

 この一年、シアと会っていなかった。

 友人達も殆ど会っていなかったという。

 実際会っていたのは、知ってる人だとタツさんだけ、そのタツさんからは怪文書が送られるだけだった。

 でも、もしかしたら今なら分かるかも知れない。

 無茶苦茶をしろというアドバイスを理解出来た今なら…

 あのベッドに入るにはシアの事を知らなさ過ぎる気がする。

 シアには申し訳ないが俺は少しだけ時間を貰いメールを初期の頃から見直す事にした…

 まずは冬頃のメールか…


『このクソ弟子は何度浣腸しても治らない。ケツは平気だろう。だが心が駄目だ、ダメダメだ。コイツはタロァを監禁しようとして失敗したくせになかった事にしていた。クソ犯罪者…心を鍛えないと駄目だ。その事を伝えると「アンタに言われたくない!アンタの話なんて聞きたくない!」と牙をむいた。まだタロァとは戦えないなと言うと「うるせぇ粗大ゴミ!勘違いしてんな馬鹿!◯ネ!」と牙をむく…まず牙を抜かねばなぁ』


 最初から意味分からないな…そしてメールを見ていく。


『御館社長にカウンセリングして貰うことにした。シアをズタ袋に入れて猿轡をかけ、私達の会話だけ聞こえる様に足元に置いた。社長にシャーの写真を見せると

「マジかよ、エルフじゃん!現存したの!?」

 と興味を示す。しかし私はエルフと聞いて思う所があった。

「エルフと言えば下◯生2ですよね」

 と、社長に伝えると前のめりで食いついてきた。

「タッちゃん、知ってるねぇ!?そうそう、下級◯2!炎上したよねぇ…よく覚えてないけど何だっけ?絶対フラグのあった幼馴染みが医大生と最初から付き合ってんだよね、でさ、ラブホから出てきたりノロケたりすんのな(笑)BSSのはしりだったわ」

「そうなんすよね、だからエルフって聞くと非処女とかユル◯ンってイメージしか出てこないんっすよね」

「あれでエルフって聞くと淫乱馬鹿ってイメージが付いたなぁ、そう言われると、この写真のエルフ(シャー)も淫乱馬鹿に見えてきた。きっと幼馴染みが好きと言いながら他の男にまた開いたんだろう、それで男が凹んでたら自分が騙されてて…みたいな展開だろう?」

 と、社長が言った。

 私の足元の淫乱エルフが暴れるので、私は種明かしに、シャーが同じ様な事をした説明をした後にズタ袋の封を開け、社長に淫乱エルフの顔を見せた。すると社長が「ウワァ!?殺人エルフ!?」と昔の音声収録機能の無かった自体のゲームのヤラれた声を出したという…』



 この回のメール…コレで終わりってなんか怖い話みたい何だよな…その後どうなったんだろう?


『あだ名を淫乱エルフにしたらシャーが「下痢便クソ漏らしタツ」とか「頭幼児筋肉ダルマ馬鹿」とか小学生みたいな悪口を言ってきた。師に対して何たる言い草…私はコイツ、頭の病気なんじゃないかと思って無理矢理病院に連れてった。幼馴染みのNTR専用機、気持ち良い狂が医者なので、こういう時は助かる。しかしこのクソ医者、開口一番「うちは内科でメンタルは…」とか言うのでお前の得意なNTRだよと言うと「いっちょやっかぁ」とやる気を見せた。シャーが「NTRじゃありません」とか殺人顔で言ってきたが無視した、そういう所が病気と言われる由縁だ。診察結果は黒、何かよくわからん事を言っていたが、とにかく自分の都合の良いようにしか考えないらしい。後、シャーにはイノウがあるとか言ってた。コイツは伊能忠敬のように日本全国をまわり、輪姦まわされた事を地図にする前に更生させよと神は仰せだ。頑張ります。後、思考回路が幼稚園と小学校低学年の間ぐらいらしい。気持ち良い馬鹿が「最後のはタツの結果だよ」とか言っていたが、診断書を間違えるな馬鹿。馬鹿が誤診結果を役所に出したせいでヒロに電話が行き、子供の虐待を疑われた。どちらかというと、照虎がオレを虐待するタイプ…娘って怖えわ」


 この辺で見るのやめたんだよな…知らない人を知ってるかの様に出すし、そもそも日記だし…

 でも、この医者って成人式の人か…


『既に4ヶ月程経ったが、本格的にシャーの更生の入る。ここ数日は迎えに行かなくても来るようになった。「心が病なのも自分が心が幼いのも分かりましたからもう止めて下さい」とか言い出した、殺人エルフ顔で。私はネットで見た。依存症の患者がご自分で出来ると言い出したら危険のサイン、注視か必要です…と。だから『駄目だ』と一言で切り捨てると急に殴りかかってきた、ほら見たことか(笑)素早く腕をひねり上げ絶頂浣腸をインしたら「殺してやるッ!」とか騒ぐから殺人エロフの称号が付けた。』


 この辺りでシアも色々考えて…というか逃げようとしたのかな…


『弟子が治療中にも関わらず芸能活動を再開した。ゲイノウカツドウについて元アイドルの獅子川さんに相談に行ったら同じ会社の岡田さんに会った。面倒くさいから岡田さんに聞いたら「芸能人はどうか知らないが獅子川はアイドル時代はプロデューサー肉🚽だったよ、高校自体同級生だったからよく知ってる。醜悪な面魂見せて【ち、一発でライブ一本かよ、やっすいチ◯ポだわ】と言っては体臭も醜悪になっていく、しかしステージでは百万ドルの笑顔…恐ろしいよなぁ」と言っていた。真偽はともかくシャーは危険だ。私は醜悪エルフになる前に、ライブ前に絶頂絶望浣腸を辻打ちする事に決めた。その後からシャーにボディガードみたいなのが付くようになったが関係無い』


 シア…何回かテレビで見たけどアレ浣腸入れてたの?凄いな…


『シャーのクソバカ、最近直接的に牙を向く様になってきた。ライブが無いのに会いに来てもう二度と来るな、◯ネ、コ■ス等の暴言を吐いたり何か刃物を投げては消える。私はネットで見た。禁断症状が出るということは、間もなく寛解が近いのではないか?途中から都度、「薬、多めに出しときます?」と言って浣腸をピュッてやったら殴りかかってきた…学習能力低下が見える。その後、暇があっては私に会いに来て、もう来るな!や◯ネ等の暴言を吐く。もうすぐだ…』


 何がもうすぐか知らんが、もうちょいで終わりだな。

 次のメールは添付ファイルか付いている…


『日課であるライブ前の辻浣腸に行ってきたが、趣向を変える。浣腸の代わりに棒タイプの握力図る機械を突っ込んだらシャーかギュッと締めた。機械が40ちょいを計測してデジタルのボードと音声で【40ダイ ダンセイ】と出て吹いた。周りにいたスタッフも吹いた、棒を抜いて殴りかかってきた(笑)動画取ったから送ります。コレで尻穴は完治と言えよう』


 何が可笑しいのか知らないがコレは酷いな…動画だ…あ、勝手に再生した…


『うおふ♥タロァ♥ダメぇ♥…じゃないっ!タツァッ!アンタいいかげんに【40ダイ ダンセイ】…はぁっ!?テメェぶっ殺すっ!何撮ってやがる!?タロァに送る!?ふざけんな死ね!おい!笑ってるやつ全員殺すぞゥおふ♥【40ダイ ダンセイ】ウガアアアアッッ!!………………』


 俺はビビった。殺人エルフ顔になっていたシアの顔もそうだが、今まさにスマホの音量か最大になっていたので、大音量でシアの叫びと機械音声とタツさんの笑い声がホテルの部屋にこだましたからだ。


 ヤバいと思ってシアを見た…ベッドにいなかった…


 俺は…顔の横に何か気配を感じた…そう右肩辺りに重みを感じた…間違い無く、何かいる…凄い危険な空気を感じる…左側から長く美しい手が飛び出しおれの携帯を掴んだ…力強く…


「タロァ…それ…よそ見ダメぇ…タロァ…何故?…タツの?…コイツ…ダメぇ…コイツだけは…」


 俺はゆっくり声のする方を向こうとしたら…





「タあああああああロアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」


 殺人エルフが真横でこっち見てた、おれの顔の横デ…

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